◎96時間レクイエム(2014年 フランス 109分)
原題 Taken 3(Tak3n)
監督 オリヴィエ・メガトン
◎よく聞け、ママが殺された
そもそも活劇というものは立ち止まって考える必要などないんだろうし、辻褄が合ってるのかと疑問をさしはさんだところでどうなるものでもない。
この一連の「娘大好きお父さんの暴走活劇」もそうした作品のひとつだ。
ただ、この元CIA工作員は仲間に恵まれている。恵まれていないのは元妻との仲だけで、おもってみれば、第1作では存在の稀薄だった元妻は、第2作では共に誘拐され、第3作では殺されるという、なんともひどい扱いを受けてる。そんなにいじめたかったのか、リュック・ベッソン?と訊きたいくらいの扱われようだ。
とはいえ、今回は妻殺しの容疑者にされてしまったことで、刑事フォレスト・ウィテカーの追及を受けながら仇を追及していかねばならないというちょっとばかり面倒な立場な分、すこしばかり活劇面がトーンダウンしているような気もしないではない。でもまあそれでも、リーアム・ニーソン、老いても尚、よくがんばってる。腹のでっぱりは気になるし、カッティングでなんとかぎりぎり見せられちゃうけど、肉体派というか運動向きな感じはしないものの、がんばってる。