今回の統一地方選の全国共通的な争点は、地方創生にあるといわれているが、大きな政令都市から小さな市町村まで、その解決すべき課題は多種多様である。ごく当たり前のことであるが、目前の緊急度の高い問題は別として、是非、中期的な視点に立った政策論争を展開し、市民はよく考えて判断していただきたい。夢と希望のある志を抱き、努力すれば目的を達成できる社会体制構造や環境を基盤に幸せが求められ暮らせることが望ましい。問題は、その目的が人々にとって、異なるのは当然ではあるが、何のために、誰のためにかである。これから少し大きく羽ばたこうとしている田舎町にとって、大切なことはこのことである。首長を選出するにあたり、自分が住む地域や自分たちだけのメリットを考慮したことが前提となれば、いつまでたっても、新たな市の活性展望は広がらないのである。市民も含めた候補者間の徹底した公開討論を願うものである。