昭和でよく口にした中流が、平成では格差と分断社会となってしまった。科学技術の進歩発展がより幸福度を高めたかといえば、そう感じるお方もあろうが、大半はそうでないのではないかと思ってしまう。便利・効率化・合理的・好都合で時間と空間のメリットを獲得し、労働を減らし余暇や趣味に費やした。それでも、人間の本質的な幸福・充実感は得られていない。科学技術と反比例するかのように、人間性豊かな心、精神が減衰してしまったからだ。これは、人間教育の不十分なる倫理道徳観念の低下がその原因ではないかと思っている。もう一度、人間らしさを取り戻すために、来る令和の時代には、教育文化を尊び学ぶ真摯な行動を強くしたいものである。