沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

ヤンバルクイナ展望台

2008-09-23 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
朝陽が断崖を赤く染め、一日が始まる。
早朝から家族で到着する車もあり、沖縄にとって辺戸岬は日の出を拝む場所なのだろうか。
自然豊かなヤンバルの朝を見たいと思った。
鳥に会えたらいいな。

近くに、蔡温が植えた松並木の遊歩道があるようだ。
宇佐浜の駐車場に車を止めて、山に登ることにした。
この道、結構、上り坂がきつい。50mは上がる。
なまった体には、朝からいい運動になるね。

途中、展望台の表示があったので、せっかくだから立ち寄ることにした。
辺戸岬や辺戸御嶽が、展望できるのかな。

階段を上がり、どうやら到着かなと思ったら、丁度目の合うところにおまわりさんがいて、ドキっとした。
おまわりさんの横の階段を上がると、展望台になっているようだ。

展望台からの景色は表紙の写真。
辺戸御嶽は、木が邪魔してよく見えないので降りることに。

ゲゲっ、いきなり、リアルな…。
見上げると…、そういうことだったのか。

木製のデッキから、浜辺と辺戸岬を展望した。
あの岬の突端に、昨夜はいたんだ。

朝早くから海に入っている人たちがいる。

目を凝らしてみると、サーフィンらしい。
あまり波がないので、全く盛り上がっていない。

辺戸御嶽(へどうたき)が、きれいに見えた。
辺戸御嶽は、安須森御嶽(あすむぃうたき)とも呼ばれ、斎場御嶽(せーふぁうたき)とともに、琉球開びゃく7御嶽の一つだ。
琉球の神話では、日の大神がアマミキヨに作らせた聖地。

隆起サンゴが断崖絶壁を作り、カルストでせり出しているので、辺戸御嶽の向こう側(西側)の地形は切り立ち、戻り道や萱打バンタになっている。

展望台と化した巨大なヤンバルクイナが、遠く、海を見ていた。

観光客に媚びを売らず、愛嬌もなくリアルに再現され、訪れる人も少ない山中で、海に、本土に向かって、訴えるように毅然と立っている姿に、好感を持った。