沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

告別式

2013-12-23 | 浜松のくらし

今日は、浜松へ行って、お世話になった方と、永久のお別れをしてきました。

 

仕事場が隣で、夜遅くや休日によく出会った。部下が帰っても、自分自身が納得できるまで一人残って仕事をしていた。「どうされたんですか。」と尋ねると、「仕事が遅いもんで…」と自分のせいにするのが口癖だった。

膨大な資料の中から必要な情報を直ちに取り出して、的確に状況を解説できる素晴らしい努力をしていた。何を聞かれてもすぐに出てくるので、まるで「ドラえもんのポケット」だと思った。

浜松のことをたくさん教えていただいた。現場を少しでも知ろうと、休日に自転車で現場を回っていたが、そのことが新鮮に映ったのか、とても驚いていた。 

Ipadに資料を入れ、ドラえもんのポケットをさらに進化させていた。出始めなのに仕事でもう使いこなす様子に触発され、私もIpadを買ったが、使いこなすことはできなかった。

久しぶりに浜松を訪れた際、「美味しい蕎麦屋がある。」と、遠くの佐久間の北条峠まで、わざわざ車を運転して連れて行ってくれた。

実家で採れたといって、白玉ねぎやサツマイモを送ってくれた。付き合いをとても大切にする方だった。

 

苦労人だった。中学生のころ、自宅が火事になり、普通高校に進学できなかった。

働きながら定時制の工業高校に通い、みんなより少し遅れて大きな会社に入った。

まじめな性格と人柄の良さ、的確に仕上げる仕事ぶりが、多くの方から評価された。

ガンを患って手術したが、人工器具を装着して、頑張って責任のある立場をこなした。

皆に認められ出世して、とうとう、 大会社のナンバー2にまで、登り詰めた。

 

引退して2年。孫の写真を自慢する好々爺だったが、十数年ぶりにガンが再発した。

3ヶ月の闘病生活の間、娘さんの結婚式に車いすで出席し、元気な様子を見せた。

その後、燃え尽きたように、この世を去ってしまった。

 

遺影の笑顔を見ながら、出会いのこと、一緒に仕事をしたこと、お酒を飲んだこと、

「そうだら~。」という、独特のやさしい方言を、思い出していた。

出会えたことに心より感謝します。ご冥福を祈ります。合掌。 



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6 コメント

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今晩は (小鳥沢)
2013-12-24 22:16:50
親しい方とのお別れは、さぞ悲しかったことでしょう。

仕事を引退されて2年でしたら、まだお若い方ですね。
努力家でお人柄のいい方…惜しまれんがら旅立って逝かれたことでしょう。

深い悲しみのご様子が分かります。
どうぞ元気にお過ごしくださいませ。
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小鳥沢さんへ (forever-green)
2013-12-29 15:24:37
コメントありがとうございます。
本人の姿を目にすると、言葉にならない悲しさ、寂しさがあふれてきました。

自分も含め、生きとし生けるものは、いつかは、お迎えが来るとは思うのですが、もうお会いできないかと思うと残念です。

優しい言葉をありがとうございました。
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お別れ (ユウ)
2013-12-30 19:51:37
素晴らしい方だっただけに、永遠のお別れは辛いですね。
何かにつけ、思い出されて悲しいこととと思います。

数年前、お世話になった方が亡くなりました。
暫くは悲しみが続いていましたが…。
先日、奥さんにお会いして、思い出話に花を咲かせました。

会いたいと思うと、優しい笑顔を思い浮かべることができます。



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ユウさんへ (forever-green)
2013-12-30 20:24:57
お言葉ありがとうございます。
そうですね。悲しみだけでは、故人に申し訳ないですね。

故人の思い出話をすることができれば、悲しみだけでなく楽しみも思い浮かぶようになりますね。
どうもありがとうございました。
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おはようございます! (ユウ)
2013-12-31 07:02:18
必要な時間があるように思います。
それぞれの悲しみに、それぞれの時の経過が…。
不思議ですが、時を経て悲しみが和らいでいくようです。
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Re:おはようございます! (forever-green)
2013-12-31 20:34:41
ありがとうございます。
時間がそうさせてくれるのですね。
ご遺族の方や、悲しみにくれている方と、いつか、故人の楽しい思い出をたくさんできたら、いいですね。
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