朝、綾部を出て、三平さん、鹿子木さんと3人で鎌倉に向かった。
今年4月に、綾部市でシンポジウム「土・水・火・空を問う」を開催していただいた新日本研究所(島薗進代表)の正式な発足イベントである《3・11と音楽 詩人・和合亮一、作曲家・新実徳英とともに》に参加した。大船駅近くにある鎌倉芸術館で開催された。
和合さんは、福島県で教師をする傍ら、詩人としても活動しておられる。震災直後、自らの安否を心配する友人への返信も兼ねて、当時の心情、故郷への思い、原発事故への考えを短い文章でツイッターへつぶやいておられ、それを知った以前からの知り合いである作曲家の新実さんがその詩に曲をつけられたそうだ。
新実さんも震災後、「何かをしなければ」という思いに駆られていたところで、約1か月の間に30ほどの曲をいっぺんに作られたそうだ。新実さんも新日本研究所の委員を務めておられる。
最初は、新日本研究所の委員である鎌田東二京都大学教授と和合さん、新実さんとのトークがあり、その後、福島震災をテーマに和合さんが作詞し、新実さんが作曲された「つぶてソング」を東京の松原混声合唱団が唄われた。迫力のあるコンサートだった。
終了後は、出演者の方々との懇親会があり、京都府と福島県が災害救援パートナーであることや、震災直後の福島視察の際に感じた福島の方々の人格の素晴らしさ、力強さについて、挨拶させていただいた。
夜は、世界救世教鎌倉教会に泊めていただき、祭壇の前で眠らせていただいた。