22日(木)から23日(金)の二日間、自民党府議団の視察に参加した。
現在、予算特別委員会が開催されているが、予算特別委員会と決算特別委員会には半数ずつの議員が出席するため、予算特別委員会に所属しない議員で管内外視察や要望活動を行うということになった。
今回は三重県、それも津市に行った。津市は大学時代を過ごした思い出深い土地だが、12年ほど前に行って以来、行く機会がなかった。
近鉄電車に乗って津駅に着き、バスで三重大学医学部に向かった。街並みを見て変わったところ、変わらないところ、懐かしい気持ちで涙が出そうになった。卒業してから20年以上経った。いろんなことがあったなあと思いながら車窓を眺めていた。
最初の視察は三重大学医学部。三重大学医学部研究科長の片山直之先生、研究科長補佐の竹村洋典先生、医学・看護学教育センター長の堀浩樹先生などから、三重大学における地域医療教育の取り組み等について、お話を伺った。
三重県は京都府同様、南北に長く、南部や伊賀地域での医師確保に苦労しておられる。総合医療にも熱心に取り組んでおられて、その取り組みや医師のローテーションの工夫などについて、説明していただいた。
今回は出会えなかったが、三重県での地域医療の最前線である県立一志病院の院長として、綾部出身の四方哲先生が頑張っておられるというのも誇らしいことだ。
次に訪れたのは三重県立博物館。立派な博物館がいつの間にかできていた。大野照文館長が以前、京都大学におられたご縁もあり、館内施設や博物館事業についてのお話を伺った。
三重には「みえぞう」というゾウがいた時代もあったそうだ。
夜は食事会が終わった後、大学時代の同級生のパピイと会い、居酒屋で話をした。大学時代は毎日のように会っていたが、ここ12年は電話もしていなかったので、本当に久しぶりだった。
卒業後2年ほどは同窓会をしたことがあったが、だいぶご無沙汰しているので、今年は大学の同窓会をしよう!ということにもなった。どれほど連絡がつくのかも分からないが…。
これを見た三重大学時代の同級生は、ぜひご連絡下さい。
二人でたまたま行ったランタンというお店には、まちづくりに関わるいろんな人が集まってきていて、おもしろい話ができた。津の繁華街「大門」もずいぶんさみしくなってしまっていて、若い人たちが津の街を盛り上げようと頑張っておられるそうだ。
津の市会議員さん、三重テレビの報道アナウンサー、串揚げ屋さんなどなど、たまたま綾部出身の共通の知り合いがいたり、東京にいた頃に編集していた月刊めんの購読者など、不思議なつながりもいっぱいあって楽しかった。
視察二日目はバスで伊賀市に。伊賀上野観光協会の職員さんから、「忍者」を活かした観光誘客の取り組みについて、話を伺った。
京都から伊賀を結ぶバスも出ているので、「忍者」によって京都観光の幅を広げられるのではないかと感じた。
数年前に家族で伊賀に来たことがあるが、子ども達は忍者屋敷などで喜んでいたが、その後、子どもが食事するようなお店が少なく、伊賀牛の高級店はたくさんあるのだが、そういう点についても聞いてみたら、たしかにそういう課題もあるようだった。
続いては京都府に戻って宇治田原町に行き、NEXCOの担当者から新名神高速道路の整備状況を視察した。1本1億円もするという橋脚が何本も建ち、2キロもあるトンネル工事の準備が進んでいた。南部はどんどん進み、北部との格差はますます広がっていく。
次は八幡市の男山団地へ。町の公共員の取り組みについてお話を聞かせていただいた。
最後は大阪駅前にあるJR西日本の本社を訪ね、日名田建設工事部長、畑中総合企画本部長らに対して、JR奈良線、山陰本線、片町線、関西本線などの複線化や高速化を要望。
山陰本線については、特に園部~綾部間の複線化、ICカード機の設置、ダイヤの改良(京都との通勤通学の利便向上と福知山、綾部、舞鶴間の最終電車をもっと遅くしてほしい)ということなどを求めた。日名田部長は「山陰本線の電化は自分が担当したので、山陰本線のことはよく分かっています」とおっしゃっていた。
京都駅まで戻って、30分待ち、特急で約1時間で綾部駅へ。今日は列車が小動物に接触したとかで、少し遅れていた。
そのままNEXTの例会に合流し、久しぶりにNEXTの皆さんと飲みに行った。