四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

環境・建設交通常任委員会の管外視察へ

2018年11月05日 | 京都府議会

 5日㈪から7日㈬にかけては、委員長を務めている環境・建設交通常任委員会管外視察に行った。

 夏の管外視察「港湾整備(伏木富山港)」と「ローカル鉄道(北越急行)」という建設交通部所管のテーマだったので、それと重ならないように今回は環境部の所管事項を中心とした視察を組んだ。

 初日新山口駅で新幹線を下りて、秋吉台国定公園へ行った。中学校の修学旅行は広島→秋吉台→萩だったが、記憶にほとんどない。

 山口県美祢市にある秋吉台エコミュージアム山口県環境生活部自然保護課の職員さんから、自然環境の保全と活用についてのお話を聞かせていただいた後、施設見学秋吉台の現地視察を行った。

 秋吉台は天皇陛下が命名されたそうだが、戦後、GHQに接収され、アメリカの爆撃演習場になってしまうかもしれないという時期もあったようだが、地元の反対で守られたということだった。

 最近では由良川の源流である芦生の森京都丹波高原国定公園に指定されたが、しっかりと保全し、その上で教育や観光への活用ということも考えていきたい。

 この日はその後、福岡空港から対馬に渡り、長崎県対馬市で泊まった。韓国から40キロほどの距離にあるそうで、韓国人観光客が多かった。

 翌朝、いい天気だったので、出発前にホテルの近所を少し散歩した。ホテルの前の道路は電柱が地中化されており、美しい街路となっていた。

 近くには八幡宮神社があった。八幡宮の隣りには宇努刀神社があり、須佐男命(スサノオノミコト)が祀られていた。その隣には菅原道真公が祀られている天神神社もあり、やはり対馬はそういう場所なのだと感じた。

 神社の向かいには宗義智公の銅像があった。江戸時代初期に日朝国交回復に尽力した宗氏20代の殿様だとのことだった。

 

 二日目の視察は歩いてホテルを出発し、まずは対馬市役所へ。市役所の前には大きな建物が建築中で、対馬資料館が建つそうだ。

 市役所には牛丼屋にあるような手数料自販機があり、これは人員省力化に役立つのではないかと思った。

 最初の調査海岸漂着ゴミの対策について。対馬市環境政策課の課長さん、課長補佐さんから説明を受けた後、実際に海岸へ行き、漂着ゴミの状況を調査した。

 

 午後はツシマヤマネコをはじめとする希少動植物の保護について調査環境省対馬自然保護官事務所厳原事務室において、対馬市文化交流・自然共生課の課長さんらから説明を受けた。

 ツシマヤマネコは京都市動物園でも4匹飼育されているそうだ。また府立植物園では対馬の絶滅危惧植物を預かって育てているということも分かった。

 お話を聞いた後はツシマヤマネコを飼育している現場調査

 ツシマヤマネコはモニターでしか観ることはできなかったが、高齢のヤマネコが1匹飼われており、いずれ絶滅の危機に瀕した時にそれを免れるために人工的に増やしたヤマネコを野生順化させる方法を研究しているそうだ。

 

 この日はこの後、福岡市へ移動し、翌朝は福岡県議会へ。

 福岡県循環型社会推進課リサイクル係長さんから「廃棄物の減量促進と環境リサイクル産業の振興、循環型社会の構築について」というテーマでお話をお聞きした。

 

 その後はJR九州本社へ。「JR九州の経営基盤強化の取り組みについて」というテーマ経営企画部の担当課長さんからお話を伺った。JR九州は国鉄体質からの脱却と厳しい経営環境を乗り越え、最近、東証一部上場を果たしている。

 これで視察は終了となり、それぞれ京都に向けて帰った。

 

 綾部に戻ると、夜は正暦寺の総代会があり、出席した。不動明王大祭のこと、今後の寺の整備などについての提案があった。

 玉川住職最近「寺泊」に力を入れていて、結構テレビや雑誌で取り上げられているということや朱印ツアーのお客さんが増えているということも聞かせていただいた。


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