四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

自民党総裁の選出について

2020年09月01日 | 選挙

 1日㈫数日前突然、安倍総理の辞任表明があり、驚いた。

 第二次安倍が発足したのは、私が府議になって2年目のことであった。どん底の経済を「アベノミクス」の第一の矢(金融緩和)、第二の矢(財政出動)によって引き上げられたこと、国土強靭化による防災対策の大きな進展、地方創生によって地方に光を当てようとされたという功績は大きい

 綾部市にとっても工業団地が埋まり、雇用が増進され、河川・道路の整備を進めることができた。綾部駅北口の産業創造センターは地方創生の補助金を受けて建設されるなど、この間、明るい話がたくさん生まれた。

 一方で「アベノミクス」は、第三の矢(成長戦略)を放ちきれなかった地方創生も道半ばとなり、東京への一極集中はさらに進んでしまった。様々な問題によって、国民の政治不信、官僚不信を高めてしまったという反省点もあると思う。

 しかし、政治には毀誉褒貶が付きもので、全てにおいて褒められるということもないし、むしろ貶されることの方が多いものだが、日本経済を立て直したという功績は認められるべきものだと考える。

 最後はコロナによって大きなストレスを抱えられ、健康維持が難しくなったのだろう。まずは静養し、健康を取り戻すことを第一に、しばらくゆっくりしていただければと願う。

 

 安倍総理の後継を巡っては様々な動きがあるが、菅官房長官が最も有力な候補者となっている。

 第一次安倍政権で総理が辞任された際にも、森、小泉政権で長く官房長官を務められた福田康夫氏が後継総理となっており、突然の辞任の場合には、政権のナンバー2であり、官邸を掌握している官房長官が選ばれるのが自然な流れであると思う。

 総裁選出の方法について、今日付けの京都新聞に記事が掲載され、私のコメントも掲載された。Twitterで「党員投票をするべき」という意見を書いていたことから、取材の電話があった。

 綾部支部の党員の皆さんからも、党員投票をしてほしい、それがないのなら党費を納めている意味がない、というご意見が寄せられている。

 2年前の総裁選では石破元幹事長が党員投票で予想外の得票をされた。ただ、今回は普通に党員投票をすれば、そこまでにはならないのと思うので、挙党一致のためには党員投票をして「みんなで決めた総裁」を選出した方が、新総裁に求心力が生まれる。

 党員を勧誘する際にも「事実上の総理大臣を選ぶ選挙に1票投じることができる」と説明しており、少しずつ、党員投票の価値を高めてきて党勢拡大を図ってきたことを考えると、「国会議員だけで決めた」とならないようにして欲しかったと思う。

 結果としては党本部の総務会において「両院議員総会での選出」と決まったが、京都府連の3票府連所属の党員にハガキを郵送して予備選挙を行い、ドント方式で得票によって配分することが翌日の幹部会で決められた。

 総裁選出に要する期間を短くしたい思は、解散総選挙の時期にもあるのだろう。

 党員からの批判を受けながらも党員投票を避けたということは、ごく早期の解散を目指しているということであり、選挙の準備も少し慌ただしくなってきた感がある。


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