四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

綾部高校の活躍に期待!

2020年09月26日 | 教育・子育て

 26日㈯、午前中は志賀郷本田文夫市議がお越しになり、綾部高校カヌー部を支援したい、というありがたい申し出があった。先日の市議会一般質問でも、カヌー部の支援を取り上げていただいていた。

 現在の艇庫は手狭なので、環境整備をと考えていただいているが、現状ではなかなか他に適地もないため、そういったことも念頭に置きながら、市民に広くカヌー部の活躍を宣伝し、カヌーを活かしたまちづくりの提案をしていきましょうと相談させていただいた。

 綾部高校カヌー部インターハイ常連で、全国屈指のカヌー強豪校だ。今年2月には当時、綾部高校3年生だった荒木悠太くん日本代表選手として、オーストラリアの国際大会2位という好成績を上げているなど、世界レベルの選手も輩出している。

 30年ほど前に、綾部高校にカヌー部を!という市民運動があり、綾部高校はカヌー部創設のために、顧問の増田麻佐子先生を招聘された。

 当時、父が府議をしており、私は中学生か高校生かだったが、市民向けのカヌー教室味方町の笠原神社の下の川原で行われていて、参加した覚えがある。

 綾部高校東分校(由良川キャンパス)の隣りを由良川が流れており、綾部井堰の上流が平坦な水面で、スプリントカヌーの絶好の練習場所になっている。私の自宅や事務所のすぐ前が練習場所なので、いつもよくその姿を見ている。

 スポーツ観光などのまちづくりにもカヌーを活かし綾部市の発展と共に、綾部高校カヌー部の充実にも取り組みたい。

 

 あわせて、今日秋季大会京都府予選でベスト8に進出した綾部高校野球部が、ベスト4をかけて、乙訓高校と対戦した。

 結果惜しくも1-5の敗戦であったが、綾部高校は1点を先制し、中盤までは同点で、あわよくば!という展開の試合であった。終盤、守備のミスが重なり引き離されたのは残念だったが、今後の練習次第で、春以降の上位進出にも期待が持てる内容だった。

 近畿大会出場は逃したものの、ベスト8に進出できたので、公立で甲子園出場経験のない綾部高校は「21世紀枠」で推薦される可能性は残っており、ぜひ、乙訓高校には今後の試合を勝ち抜いてほしいと願っている。

 

 綾部市の人口減少を食い止めるため「教育」の充実、特に綾部市で唯一の高校である綾部高校の強化は欠かせない。

 そのため2011年4月30日に府議に就任してすぐ、5月下旬の臨時議会の合い間をみて、京都府教育委員会高校改革担当理事訪問した。

 まずは生徒の進路希望を叶えるため、学力指導のテコ入れを要望し、当時22名だった国公立大学の合格者数を40名ほどに増やしたいと申し入れた。

 国公立大学の合格者数をバロメータにしたのは、国公立は私立と違って受験校数に限りがあり、ほとんどが1人1校、もしくは2校で、毎年の推移を比較しやすいからだ。

 「それは可能ですが、3年待ってほしい」と言われ、府教委に任せることにした。しかし翌年(2012)春はこれが11名と半減。翌々年(2013)はさらに減って9名、一桁に。

 さすがにこのまま待っていても埒が明かないと判断し、2013年6月、初めて回ってきた代表質問の機会「せめて特進コースを作るとか、何かしてくれないのなら、再質問してテレビ中継で教育長と徹底的にやり合う」と強硬に通告し、その結果「綾部高校に特進コースを新設する」という教育長答弁を引き出した。

 しかし、その次の春(2014)の国公立大学の合格者は8名、とさらに減ってしまった。翌2015年春「特進コース効果」もあったか、11名と久しぶりに二桁に戻ったが、2012年から学力指導改革の中心を担っていただいていた副校長が異動され、翌年(2016)は6名となってしまった。

 これは教育委員会と学校だけに任せていてもダメだと考え、2016年4月、綾部高校に府教委の指導部長らを招いて、どうするのか話し合いを行い、私が提案して「綾部高校改革プロジェクト」府教委と学校と市民有志で共に立ち上げることにした。プロジェクトで資金も用意して外部講師による「学習支援コーチ」の導入など、新たな対策を始めた。

 一方で、綾部市議会にも説明とお願いに行き、2016年7月全員一致「綾部高校の進学充実を求める意見書」を可決していただいた。当時の綾部市議会の安藤議長、吉崎副議長には、府教委の小田垣教育長を直接訪問していただき、綾部市議会の気持ちを強く訴えていただいた。

 2017年春には、こういった成果もあり、国公立大学合格者は9名と少し増えた。その年の4月現在の岸田校長福知山高校の副校長から綾部高校の校長として着任された。岸田校長には、私の考えを理解していただいて、共にその実現に向けて、取り組みを進めていただいている。

 2018年4月には府教委の橋本教育長綾部高校に招いて「綾部高校改革プロジェクト」の会議を行った。この場で、綾部高校と府教委が、私と同じ問題意識を持って、一致して進めることが確認できたので、以後はプロジェクトとして集まることはなく、学校と府教委にお任せしている。

 ようやく結果も徐々に出てきて、2017年の国公立大学合格者は7名だったのが、2018年に12名、2019年14名となり、次は20名を目指してほしいとお願いしている。国公立の合格者数が増えると、私立の合格者も上がってくるはずだ。

 

 なぜ綾部高校と福知山高校の進学実績に差がついたのか?この間、中丹の他校のデータも含めて研究し、その原因はつかめている。その原因への対策をひとつひとつ実施していけば、おのずと結果は出ると考えている。

 もちろん、校風に合う合わないはあるので、福知山高校の方が伸びる子もあるだろうし、私学も含め、それぞれが幅広い選択肢を持てることは重要だが、通学費用や時間の負担、また高校すら満足にない自治体の若年人口が減少することは、すでに様々な機関による調査で立証されている。

 綾部高校の特徴である「スポーツ」「農業」「幅広い生徒層」「通学しやすさ」というメリットを活かしながら、学校の魅力を上げ、学力向上にもつなげていくため、ここ数年教育長と出会うたびに、野球部等の運動クラブへのテコ入れを要望している。

 野球部今秋から新監督が就任され、それでいきなりベスト8と幸先も良かったので、来春以降の大きな活躍に期待したい。

 

 何事も、数年では結果が出ないが、どんなに笑われようが、怒られようが、先を見据えて、今、何をするか、どう危機感を持つかで、未来は大きく変わってくる信じている。


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