四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

生きづらさを抱えて生きる

2021年06月26日 | NPO

 26日㈯、午前中は相談対応のための訪問

 午後は兵庫県丹波市で開催された丹波市子ども・若者サポートセンター主催講演会「今、知ってほしい 生きづらさについて」に参加した。

 一年ほど前から、ここのセンター長後藤光くんが務めており、彼が周りにある様々な団体や企業、NPO、市民らを巻き込んでいるようで、今回はそういったネットワークを活用して、不登校やひきこもり、生きづらさを感じている人達のことを考えようと企画されたセンター主催の初事業だそうで、事前の相談にも乗っていたので参加させてもらった。

 丹波市健康福祉部髙見智幸部長、受託事業者であるNPO法人ニュートラル(福知山市)吉見光則理事長挨拶に続いて、臨床心理士スタッフ西畑洋平さんセンター事業の説明をされ、ひきこもり経験者の発表(NPO法人ニュートラル支援員 町田弘樹さん)市民サポーターとしての感想(NPO法人丹波ひとまち支援機構 法橋聡監事)と続いた。

 くんセンター長として「社会参加・就労体験について」と題して、京都府の就労体験事業「職親」制度のことや実際の企業での体験の様子を説明していた。

 第二部グループに分かれての意見交換を行い、グループごとの発表の進行などをくん司会をして、うまく進めていた。

 「自分は丹波市に来て、生きづらさを抱える人達の支援をやってますけど、綾部の先輩達には『光くんの方こそ、大丈夫か?』と言われてまして、今日も心配して、その先輩の一人に様子を見に来ていただいています」紹介してくれたので、最後に一言、挨拶させていただいた。

 丹波市の皆さんが光くんの良いところをうまく引き出していただき、彼自身が持っている積極性丹波市における新しい支援ネットワークの構築につながっていくだろうという機運に満ちた会だった。

 数年前、綾部でのサポステ事業総括責任者の不始末で失敗させてしまい、光くんや町田くんはじめスタッフの皆さん、利用者の皆さんには大変迷惑をかけた。

 私は当時、実施主体の法人の副理事長であり、総括責任者を信じて任せていたことが裏切られてしまったが、その管理責任を感じて、後始末の責任は全て自分が担った。

 厚労省の求めで年度内に対応せざるを得ず、前回府議選の告示2日前という忙しい時にも、やむなく東京に出向いて厚労省で半日、交渉したりもした。

 二度とああいうことを起こしてはいけないし、公的事業に関わってはいけない人がいるということも学んだ。

 

 今日は他にもその時に迷惑をかけた支援スタッフが数多く参加してくれていて、久しぶりに顔を見れてうれしかった。この皆さんのことはずっと応援していかなければならないと思っています。

 この会でも話題になっていた「ひきこもり」という言葉は言い換えが必要ではないだろうか?自分が、自分の子どもが、「ひきこもり」とは認めたくないという気持ちが他人への相談をできなくしていた、という声も出ていた。この会では「生きづらさ」と表現しておられたり、センターの利用者のことを「キャスト」と呼んでいるようだった。

 

 夜にNHKドラマ「ひきこもり先生」(佐藤二朗主演)を観た。ドラマはほとんど観ないのだが、先週たまたま第一回を観た。

 主人公の教師、上嶋先生「イジメに苦しむんなら、学校なんか来なくていいんだよ!」涙ながらに言うシーンで次週に続いたが、本当にそう思う。立ち向かう元気がなくなっていれば、まずは逃げて、元気を取り戻したらいいと思う。その回復期に必要なのが「居場所」なのだと思う。

 丹波市自力でこういった「居場所」に補助金を出し、今日の会でも健康福祉部長さんが最後まで残って参加しておられるなど、行政の本気度が感じられた。


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