16日㈰、茶道裏千家両丹支部(堀尾大直支部長)主催の「令和五年度 定期巡回講演会」が中丹文化会館で開催された。2年に1度、両丹、宮津、但馬の3支部が持ち回りで開催することになっており、本来は令和2年に開催する予定だったが、コロナで延期されていた。
私は10年ほど前から両丹支部の副支部長を務めており、来賓の方々と昼食をご一緒して、茶席接待を受けた後、皆さんと講演会を聴講した。
研修会の講師はランディ・チャネル宗榮先生というカナダ人の裏千家教授、「茶の魅力」と題して講演していただいた。
宗榮先生は武道の修練を目的に来日され、その後、「文武両道」を極めるために茶道を始められたそうだ。写真をたくさん見せながら、また青年部の方々を相手に実践も交えて、面白くお話をされた。
京都三条商店街で、和カフェ「らん布袋」を経営しておられるそうだ。
最後に副支部長として謝辞を述べるというハードルの高いミッションが与えられていたが、お話をお聴きして「日本の伝統文化は神道や仏教、また貴族社会から生み出されているものが多いが、茶道は武家社会から発生しているので質実剛健という【そぎ落とした美】があるのだろう」という感想などをお話した。
副支部長として約10年、日本人になって49年だが、日本の文化、茶道の奥深さにはまだ達せられない。カナダ人の宗榮先生がそれを体得されているのは、最初に武士道に通じる武道の素地があったからかもしれない。
19日㈬19時半から予定している第6回「あやべMBTミーティング」は4月17日現在、20名の参加申込をいただいていますが、まだ少し余裕もありますので、興味のある方があれば、ぜひご参加をお待ちしております。