四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

中丹広域振興局の監査

2024年11月27日 | 京都府議会

27日㈬午前中から監査委員として中丹広域振興局管内の現地監査へ。橋本幸三代表監査委員と共に、松原武司副局長の案内で福知山市と綾部市を回った。

 最初は国道429号(榎峠バイパス)の工事現場へ。井上重典先生が昔からよく言っておられたが、現場に行くのは初めてだった。

 福知山市の国道9号新庄交差点から丹波市青垣町方面に向かう峠がこのバイパス完成すると15分短縮でき、兵庫県と京都府の往来が盛んになるということだった。兵庫県と京都府で共同して事業が進んでいる。

 ここは山の地盤が硬いので山岳トンネル工法で発破をかけながら進めていくとのこと。地盤が柔らかいとシールド工法を使うそうだ。

 北陸新幹線のこともあってトンネル工法には関心があり、いろいろと現場の方に質問した。ここは大林組が施工しておられて、どういう工法にするかは現場の作業員の経験に頼るしかないとのことだった。

 シールド工法は新しい工法だが費用がかさむということだった。シールド工法で進める予定だと言われている京都市の地下トンネルは難工事になることが予測される。

 

 続いては福知山市東羽合町の共同消防指令センターへ。ここでは亀岡市以北の119番通報が全て受信されることになっている。

 各自治体が費用と人員を持ち合って実施しておられるが、人口減少していく中ではこういう連携は有効だと感じた。

 見学の途中にも緊急通報が入ってきて、緊張感ある現場とのやり取りを体感することもできて、システムがよく理解できた。

 

 最後綾部市の「あやテラス」にある「あやっこひろば」と「図書館」を視察。ここでは別の箇所を回ってこられた田中美貴子監査委員、森敏行監査委員、奥野昌徳中丹広域振興局長も合流された。

 

 午後中丹広域振興局の所管事項に関する監査を行い、私は「地域産業の振興について」を担当した。

・農業の担い手確保のためには専業農家だけでなく、「兼業認定農家」制度などを創設し、兼業農家も専業農家の予備軍として色分けして支援していくべきではないか。

・もっと府立農大や綾部高校農業科等と連携して中丹農業の担い手確保にも努めるべきではないか。

・京都中丹ジビエ認証だけでなく、今後のジビエの全国展開や海外輸出をにらんで、農水省が進める国産ジビエ認証も取得していくべきではないか。

・ジビエ加工施設から出る廃棄物を産廃扱いせずに、福知山市にある三市共同施設で処理できるように、中丹広域振興局が前面に立って保健所などの関係部署と交渉すべきではないか。

・有害駆除の「巻き狩り」の際の参加人数は狩猟者の都合の良い人数でできるようにすべきではないか。(事故を防ぐために)

・鳥獣が多すぎる。もっと頭数制限を行うべきだ。

・府内産木材の産出量を増やすための方策は?

・商店街支援は組合にこだわらず、向日市の「激辛商店街」のように、商業者のグループ化を促し、そこを支援する方が現実的ではないか。

・舞鶴支援学校の藍染めと黒谷和紙をコラボさせて新商品が開発できないか?両者をつなげるようにしてみてほしい。

 

 夕方は事務所に戻って、書類の整理など。


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