午後、自民党京都府連青年局主催の《第13期きょうと青年政治大学》に出席。今回の講師は平沢勝栄代議士(葛飾区・江戸川区選出)だった。
趣味は「選挙運動」という下町の気さくなオジサンという感じの方だった。「散髪は必ず選挙区内の床屋で、毎回違う店に行くようにしている」「買い物はほとんど選挙区内のいろんなお店でする」と徹底しておられる。
講義のテーマは「憲法改正について」。現行憲法が字句の間違いも多く、憲法が備えていなければならない点も欠落しているということがよく分かった。
たとえば…
7条に天皇の国事行為の規定に「国会議員の総選挙」とあるが、参議院は半数ずつの改選であり、総選挙ではない。
60条の衆議院の優越の規定で「予算」とあるのも「予算案」の間違いだ。
26条の「子女」、33条の「司法官憲」、73条の「官吏」、93条の「吏員」という言葉も、今の日本では使われていない。
また、最近ネット上で、自民党改憲草案で97条の規定を削除していることを「自民党は基本的人権をなくそうとしている」と誤った宣伝がなされているが、自民党案は11条に「国民は、全ての基本的人権を享有する。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である」という規定があり、重複しているから削除したものである。
また、自民党案では、「外国人参政権の禁止」を明確化したり、新たに「環境保全の責務」が加えられたり、「私立学校への補助」が違憲にならないようにしたり、「緊急事態の際に規定」を加えたりされている。
特に、私が規定してほしいのは、自民党案47条の「選挙に関する事項」で、「選挙区、投票その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律で定める。この場合においては、各選挙区は、人口を基本とし、行政区画、地勢等を総合的に勘案して定めなければならない」というものであり、「1票の格差」ばかりが取り上げられて、地方の議席がどんどん減り、都市と地方の格差が拡大していくことを抑制してほしいと考えている。
平沢代議士は、「まとまりやすいものから改正していけば良いと思っている」とおっしゃっており、いきなり、何もかも変えてしまうということではないとおっしゃっていた。
また、「憲法改正されれば、徴兵制が導入される」ということが言われているが、第18条に「何人も、その意に反すると否とにかかわらず、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない。2 何人も犯罪による処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」とあり、「徴兵制の導入はない」とおっしゃっていた。
終了後は、《政策プレゼンコンテスト京都府大会》が開催され、4組の応募者がプレゼンをされた。
最優秀賞には「『お金』教育で若者の投資をもっと活発に!」という発表をされた酒井喜裕さんが選ばれた。
若い人たちが、いろいろと社会への提言をされるのを聞いて、おもしろい事業だと感じた。
夜は、京都駅前での会合に誘われており、そちらに参加した。