某駅を発車して、すぐに長い赤信号の連続攻撃に遭い… 約2分遅れで最初のバス停を通過しようとしたところ、左前方から歩道を走って来る母子を発見した。私がバスを止めて扉を開けると、母子は乗ってカバンをゴソゴソ… 財布を出して運賃を投入した。
さぁ、約3分遅れで発車… と思ったら、右前方から道路を斜め横断して来る母子を発見した。私が再び扉を開けると、母子は乗ってバッグをゴソゴソ… 財布を取り出してカードを通した。結局、最初のバス停を約4分遅れで発車した。
その後も、バス停で止まる度に「土日切符…」「土日切符…」「土日切符…」の波状攻撃に遭い、バスはどんどん遅れてしまった。しかし、そこで「回復運転をしてやる!」などと“変なヤル気”を出してはいけない(入社当時は全開バリバリ“ヤル気”を出していたけれど…)。私は「もう、好きにして!」気分で、ずっと終点まで「お待たせして~」「バス遅れまして~」をロボットのように繰り返すしかなかった。
乗客の中には「こんなに遅れやがって!」と思っている人もいるかもしれないが、バスは新幹線のように時間キッチリとは走れません。新幹線の車両には改札がないし、運転士も車内販売をやらないし… そもそも線路には“自家用電車”なんて走らないからね。ハハハ…