バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

女神様のち…

2012年11月06日 16時23分08秒 | バス運転士

あるバス停で女の子が乗ってきたのだが、なかなか“乗車時に必要な物”を取り出せなくて時間が掛かってしまった。それは、上着の中に着ている制服の胸ポケットに入っていたようで、私はただ静かに見守るしかなかった。

30~40秒くらい待っただろうか… 彼女はようやくフリーパスを取り出すことが出来た。私は「ありがとうございます」と言いながら「その後ろの通勤女性は待たされて怒っているかも!?」とドキドキしたが、女神のような笑顔でICカードをタッチした… 私まで幸せな気分にさせてもらった。

あるバス停で小さな女の子が私に向かって両手を振りながら乗ってきた。その後ろからは、お母さんと思われる若くてキンキラキンの女性が乗ってきて「いいから早く座れぇ~!」と大きな声を張り上げたのである。

私は「ビクッ」としながらも、平静を装って「ありがとうございます」と言い、女の子はタタタタタ~ッと一番後ろの席まで走って行ったのだが… ヒールの高い靴を履いているお母さんは、カツカツカツカツとゆっくり歩いて行った…

天国と地獄じゃないけれど、一日の中で真逆のことに遭遇することは多々あるのだが… その順序によって、その後の気分が大きく異なる。今回、私の心が女神様に支配されていたのは僅か… その後、ず~っと××様に支配されてしまった。はぁ…