今は定期券もICカードになっていて、運賃箱のセンサーにタッチさせることになっている。そして、運賃箱の画面には“その種類と有効期限”が表示される。だから、朝の通勤通学時間帯には「通勤」「通勤」「通勤」「学生」「通勤」「学生」… という小さな文字が踊り続ける。
しかし、今年の4月から気になっていることがある。どう見ても40代か50代と思われる人たちが「学生」定期を使っているのである。あっちこっちで何人か… 一人ではない。「通勤」定期は、家族でも友人でも誰でも借りて使えるのだが、「学生」定期は本人しか使えないのだ。まぁ、私は「定時制の学生さんかも? そして、その時は通学じゃないのかも?」と思って何も言わないけれど…
また、それは“お年寄りのためのフリーパス”でも同じことが言える。どう見ても40代か50代と思われる人たちが、そのフリーパスを提示して乗車することがあるのだ。まぁ、それも「人は見かけによらないから… そういう私自身も、学生時代から子持ちに見られていたくらいだしなぁ…」と思って何も言わないけれど…
そうそう、いつだったか“携帯での通話などについて注意するのも、コンピュータ音声を使った方がいいのではないか”と書いた記憶があるけれど… これについても運賃箱に喋らせたら良いではないか! いずれはフリーパスもICカードになるだろうから、タッチする度に「私は学生です!」とか「わしゃ爺さんだでよぉ~!」とか「私はお婆さんだでね、優しくしたってちょ!」とか…
すると、他の乗客が「えっ!?」と振り返るに違いない。中には「おみゃ~さん、ホントに学生かや!?」と突っ込んでくれる乗客がいたり… 「あんた、肌もツヤツヤで若く見えるのにフリーパスかねぇ! 人は見かけによらんもんだねぇ…」と何とも言えない言い回しをする乗客もいたりして… そして、その恥ずかしさを経験した人は不正乗車をしなくなる… かもね。(そんな甘くないわ! それどころか“両方使っている”40~50代の強者がいたりして…)