現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

9/25 詩吟の伴奏

2010-09-27 07:14:38 | 虚無僧日記
「愛知県吟舞道文化連盟吟詠大会」。名称は
「愛知県・・・・・」とでっかいが、今や会員数十名。
年々減少著しい。

京都から来賓の「広」氏は、こうした詩吟界の
現状を憂い、型にとらわれず自由に詩を吟ずる
ことを実践推奨している。今回は松尾芭蕉の句

「塚も動け わが泣く声は 秋の風」

この句は、芭蕉が、門人の杉山一笑の訃報を知って
激しい悲しみの情を顕わにして詠んだ句。

広氏は、「先日亡くなった事務局長の藤井清定氏の
追悼の思いをこめて、この句を吟ずる」というような
前置きを語って、この句を吟じた。

詩吟の伴奏はリハーサル無しのぶっつけ本番。どの音
から出るか、どのような節回しか、狙い定めピタリと
合わせた。特に“間”である。二度繰り返すのだが、
その間、3秒、4秒、5秒と沈黙が続く。そして、
吟者の呼吸を計って、同時に音を出す。もう客席も
緊張で固まっているのを感じる。吟はわずか2分。
吟者との真剣勝負だ。

「こんな詩吟、誰も聞いたことがない。今までに無い
詩吟」。それは私の尺八に対する考えも同じ。二人の
息がピタリとはまって、万来の拍手が鳴る。それが
醍醐味なのだ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

愛知トリエンナーレ

2010-09-27 03:49:36 | 虚無僧日記
9/23(金)夜8時、名古屋城正門前で尺八を吹いると、
どんどん人が集まってきた。そして城に入って行く。
珍しく深夜11時半まで開門しているとのこと。

どうやら、名古屋城内で「愛知トリエンナーレ」の
イベントの一つが行われているようだ。

「トリエンナーレ」とは、3年に一度の国際芸術祭。
現代美術と舞台公演、世界の最先端のアートが
名古屋の各所で公開されるのだそうだ。

空を見上げると巨大な光の柱が天まで届いていた。
雲に当たって、朧月のような円が空に映っている。
その光の柱の中に、星のような光が数個、ホタルの
ようにフワフワ舞い、2、3秒で消えてはまた現れる。
UFOのようでもある。 これが“ 光の芸術 ”か。

空に向かっての光の柱はかなり遠くまで見えるようで、
光に集まる虫のように、深夜でもどんどん人が集まって
くる。不思議な現象を見た気がした。

9/24は土曜日とあって、昨日の倍以上のすごい人。
豊橋、岡崎、岐阜ナンバーの車もあって、周辺は
大渋滞。

尺八? そう傍らで吹いていても、みな、むしむしむし
無視。自分も“無私”になれる時間だった。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。