現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「法廷相続人」

2012-04-14 21:09:31 | 社会問題
身近にあった話。Bさんに、弁護士事務所から一通の
手紙が来た。なんでも、「あなたはCさんの相続人の
一人になっている」とのこと。

Cさんなんて知らない。天から降って沸いた話だ。
聞けば、Cさんという人が 亡くなったのだが、
その妻も、土地家屋の相続手続きをしないうちに
亡くなった。遺産はCさんから妻へ、そして子供が
無かったので、妻の兄弟姉妹に受け継がれる。

Bさんから見ると、母方の祖母の姉がCさんの妻に
なっていた。

Cさんの妻には兄弟姉妹が多く、みな亡くなっている
ので、その子供達。子供も亡くなっていればその孫達、
全員が「法定相続人」となる。その相続人が70人もおり、
海外に住んでいる人もいるとのこと。

今、その土地にはCさんの甥が家を建て替えて住んで
いる。その甥が所有権者になるには、Cさんの妻方の
相続人全員に「相続放棄」をしてもらわなければなら
ないのだ。

東日本大震災で家族全員亡くなった家などは、相続人の
特定が大変困難を極めることだろう。

「生命保険」も家族全員亡くなった場合、夫の保険金の
受取人が「妻」の場合、妻の両親。いなければ妻の兄弟
姉妹になる。逆に妻の保険金の受取人が「夫」の場合、
夫の両親となる。これは意外と知られていない。


仲代達也主演『日本の悲劇』

2012-04-14 20:30:33 | テレビ・映画・芸能人
『日本沈没』が、キャストの費用だけで1億円を越えたと
いうのに対し、こちらは出演者は「仲代達也、北村一輝、
寺島しのぶ、大森暁美」のわずか4人だけの映画『日本の悲劇』。
1月に完成したが、公開は未定。

親が死んだことを隠して 年金を不正受給していた問題を題材に
したもの。仲代演じる主人公「不二男」は、愛妻の死、心の病が
原因で失業した息子、そして自身の病と不幸の連鎖が連なり、
さらに東日本大震災が追い打ちをかける。不二男は、自らが
餓死し、不正受給した年金を息子の生活費に当てさせ、再起を
図らせようとする。扱っている内容はまさに現代の“日本の
悲劇”だ。

私の知人にも居る。80過ぎた独居老人。60になる息子は病気
持ちで働いていない。自分の年金で息子を養っている。
「自分が死ねば、息子は生きていけない」。と、昨日悩みを
打ち明けられたばかり。みな深刻な問題を抱えているのだ。

この映画が「年金不正受給」を助長するのか、阻止するのか
は公開されてみないと判らない。“お蔵入り”になるかも。


小松左京 『日本沈没』

2012-04-14 20:00:45 | 虚無僧日記
You-Tubeで「3.11東日本大震災」の映像を見る。
以前から目を通しているが、新たにいくつか増えて
いる。地震発生時の映像など、生々しい。

その流れで、映画『日本沈没』も見た。1973年の前作
ではなく、2006年版。当時は「バブル」はじけて、
日本の地位下落の比喩と見ていたが、3.11が
起きた以上、ありえない話しではなくなった。


映画は「小松左京」の原作と何点か変えられている。

「草剛」君演じる「小野寺俊夫」が、なんと会津の
造り酒屋の息子とはうれしい。会津の造り酒屋と
いえば「末広」か「花春」。両家ともよく知っている。

「石坂浩二」演じる「山本総理」は、小泉のパロディか。
ライオンハートならぬライオンヘアー。

原作や前作では、世界各国が日本人救出に手を差し
伸べてくれるが、この映画では、逆で一様に冷淡。
1億もの人口を受け入れるのは不可能だ。さもありなん。

実際、「東日本大震災」と「原発」の被災者を
受け入れる余地すら無いではないか。

いずれ来る「東南海大地震」。自分はどこでどう
死ぬのか。生き残ったら、どうやって生きていく
のか、考えさせられる。

「アタル」と「ちょこざい」

2012-04-14 19:27:11 | テレビ・映画・芸能人
中居正広主演ドラマ「アタル」。いよいよ明日放映。
特殊な能力を持つ「サヴァン症候群」の青年の役。
名前は「アタル」らしいが「ちょこざい」の異名も
持つ。

「アタル」も変な名前だが「ちょこざい」も久々に
聞いた。喧嘩の時に相手をののしる言葉として
使われる。江戸弁かと思っていたが、上方らしい。

「猪口才」と書くそうだが「お猪口」とは関係ない
とのこと。ならば何からきているのだろう?。
意味は「小生意気なこと。こざかしいこと」。

「お猪口(ちょこ)」とは「小さな口」という意味
だから「ちょっと生意気で、こざかしい口」で
意味はつながるではないか?。

「へなちょこ」「おっちょこちょい」とは関係
あるのだろうか。