現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

鉄道自殺、本日2件

2012-04-20 20:09:42 | 虚無僧日記
今日(4/20)もまた、JR中央線と近鉄が止まった。
駅の掲示は「○○駅で人身事故により」だ。
何万人が足止めされ、不満や怒りが爆発するかと
思いきや、みな「またか」と淡々としているのも
不気味。現代人は、“人の死”に怒りも憐れみも
感じなくなっている。

「鉄道自殺」は、年平均すると 毎日2件。首都圏
では毎日1件というから とんでもない話だ。

ただ、ニュースで報じられるので多いように思えるが、
年間自殺者3万人の中では、「鉄道自殺」はまだ
少ない方という。

しかし「これにより、鉄道が○○本運休し、○万人が
足止めされた」と報じられるように、「他人に迷惑を
かけるという率」は、ほかの自殺手段とは 比較に
ならないほど高い。それが判っていて“やる”のは、
「家族や社会への面当て」か、「一瞬にして楽に
死ねる」という安易な選択か。

他人を巻き添いにする。なんとも わがままで 自分
勝手な“甘えの構造”を助長してきた社会の罪か。

ホームから 30cm 前に出るだけで、カンタンに
死ねる。あの黄色い線が生死を分ける。あの世への
扉が開いて見えるとは恐ろしい。「死」への
誘惑は絶えず日常の中にある。




「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。




木下恵介 生誕100年

2012-04-20 12:56:51 | テレビ・映画・芸能人
「木下恵介」と「黒澤明」は、ともに昭和18年監督デビューで
同期であり、永遠のライバルだった。国内では「木下恵介」の
方が高い評価を得ていたのだが・・、国際映画祭で賞をとった
「黒澤明」の方が 有名になってしまった。

1951年、黒澤明が『羅生門』で「ヴェネツィア国際映画祭」
グランプリを受賞したのを皮切りに、溝口健二が 1952年
『西鶴一代女』、1953年『雨月物語』、1954年『山椒大夫』と、
3年連続で受賞していた。1954年は、黒澤明の『七人の侍』が
「ヴェネツィア国際映画祭」で「銀獅子賞」を受賞。
「カンヌ国際映画祭」では衣笠貞之助の『地獄門』が
グランプリを受賞している。

日本では高い評価を得、「巨匠」と言われる木下恵介だが、
『二十四の瞳』も『喜びも悲しみも幾歳月』も、冗長で
1本調子。私は好きになれなかった。

昭和34年(1959)の作品『惜春鳥』は、会津が舞台と
いうことで、会津人は歓喜して喜んだ。ところが、
会津若松で生まれ育った男女の若者たちが、すぐ抱き
合ったり 泣いたり、女々しい。当時の会津では、男女が
並んで歩くことも、公然と町中で口をきくことはなかった。
まったく会津の風土を無視した作品で、腹が立った。

昭和40年頃だったか、木下恵介が『歴史読本』に
「会津白虎隊」について「自決するなんて愚か者だ」と
いうようなことを書いていた。これを読んだ時、当時の
私は逆上し、木下恵介を殺してやりたいくらい憎んだ。

1986年「日本テレビ年末時代劇スペシャル」で放映された
『白虎隊』のテーマ曲、堀内孝雄の『愛しき日々』。
作詩は小椋佳。

「風の流れの 激しさに 告げる想いも 揺れ惑う
 かたくなまでの ひとすじの道 “愚か者”だと
 笑いますか もう少し時が ゆるやかであったなら
 雲の切れ間に 輝いて 空しい願い また浮ぶ ...」

この歌でも「愚か者」とあるのだが、この歌には泣けた。
これを聞くたびに、私は「木下恵介」を思いだす。彼も
「反戦」主義者だったかと。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

「ATARU」は 当たるか?

2012-04-20 09:20:16 | テレビ・映画・芸能人
中居「ATARU」初回視聴率19・9%(サンケイスポーツ) - goo ニュース


中居正広8年ぶり主演のドラマ「ATARU」。
初回(15日)の視聴率が19・9%を記録。
今春第2位の高視聴率で好調に滑り出し。

初回 観て、私は さっぱり チンプンカンプン。
最近のドラマの手法らしい。だんだんに“謎”が
解明されていくのだとか。

私のつまづきは、「サヴァン症候群」というのは、
辞書や年表、音楽を一、二度見聞きしただけで
記憶してしまう超能力であって、見たことも聞いた
こともないものを透視することはできない。それは
ユリゲラーのような「超能力」であって、「アタル」
が「機械の番号」など事件の鍵を次々と言い当てる
のは おかしいと思ってまうからだ。

ドラマを観た後のネットやツイッターでの反応も
イマイチ少ないようだ。みな戸惑っているのかな?。

こうなると「中居くん」人気だけで、どこまで
続くかが見ものだ。「ATARU」“当たる”と
いいね、なんてギャグが、シラけさせないといいね。

(時代に取り残された「虚無僧一路」のひとりごと)


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