現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

“虚言”で何の得?

2012-10-15 20:51:59 | 社会問題
内閣府、森口氏が関与した研究の実態調査へ(読売新聞) - goo ニュース


「森口尚史氏がiPS細胞を応用して、世界初の移植を
行った」というのが、嘘だったと判った。いったい
何が目的で、バレるような嘘を世界にばら撒いたのか?

「山中伸弥」氏のノーベル賞受賞という輝かしい報道に
便乗して、逆に“日本人の面汚し”をしてくれた。

山中氏は 報道の当初から「コメントできない」と
冷静だったのは、さすがホンマモンの知性。

森口氏は医師免許もなく、共同研究者とされた4人の
教授も大学も関与を否定している。

森口氏のリークに踊らされたマスコミは「裏を取らず
申し訳なかった」と反省の弁。恥ずかしい失態だ。

2000年に起きた「藤村新一」の旧石器捏造事件を思い出す。
捏造は毎日新聞の記者によって暴かれ、スクープされた。
「藤村新一」は、25年もの間の発掘調査で、3.000点もの
偽造石器を、自ら埋め、発見を装っていた。よく3,000点もの
サンプルがあったものと感心する。また、それに騙されて
きた「考古学会」というものの“無責任さ”を感じる。

「藤村」氏は「精神病」ということで片付けられて
しまった。今回も「守口」氏は「頭のおかしい人」で
葬り去られるのだろうか。

とにかく、新聞をつまらなくしているのは、提供された
「ニュース・レリース」を鵜呑みにして伝えるだけの
記事に成り下がってしまっていることにある。新聞各紙
どれを見てもみな同じである。