現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

旧石器捏造事件

2012-10-16 21:02:37 | 地球人類の問題
2000年に起きた「旧石器捏造事件」。「神の手」と喧伝された
「藤村新一」は、25年もの間の発掘調査で、3.000点もの
偽造石器を、自ら埋め、発見を装っていた。3,000点もの
サンプルがあったことも不思議です。。また、それに騙されて
きた「考古学会」というものの“無責任さ”にもあきれます。

考古学会は「藤村」一人に罪を押し付け、さらに彼を
「精神的異常者」として片付け、検証を怠ってきた自らの
責任には頬被りしてしまいました。

考古学者でも無く、発掘現場の一作業員にすぎなかった
「藤村新一」に、日本の考古学界が25年も騙され続けた
というのは、破廉恥としか言いようがありません。

史跡指定、歴史教科書の執筆などに関与した文化庁・歴博
関係のお役人や学者先生は、道義的な責任、学問的責任を
問われなかったことが、今もって不思議です。

外国でこのような事件が起きたら、文部大臣・文化庁長官の
引責辞職は避けられないと言います。


これに対して、「iPSを応用した最初の治療を行った」と
公表をした「森口尚史」について、いち早く疑義を表明
した医学会は さすが。

それにしても「森口」も「藤村」同様、稀代の変質者として
片付けられ、忘れ去られるのでしょうか。


詩吟の大会と尺八伴奏

2012-10-16 14:07:46 | 虚無僧日記
10/13(土)は「犬山市の詩吟各流派の合同大会」。
私の所属する詩吟の会のホープ 澤田“嬢”の
地盤ですので、尺八伴奏をさせていただきました。
犬山には「甲冑工房」があるとかで、手作りの
甲冑を身に付けた武将隊の出演やら太鼓の演奏もあり、
結構 楽しめました。終わって懇親会でも、カラオケの
代わりに尺八の生伴奏で 大いにウけました。

翌14日は長野で「詩吟の全国決勝大会」ですので、
13日の夜8時に車で出、深夜2時過ぎにホテル着。
朝9時半からコンクール開始。

16歳以下の部は、たったの2人。40歳以下は4人。
41~60歳までが14人。61~70歳は55人。70歳
以上が50人。平均年齢70歳超。20年後には
絶滅です。なんとも嘆かわしい。

参ったのは尺八伴奏。「都山流師範」とのことですが、
ププ、プ、プ、プーゥウゥウで、首わ振るから基音が
定まらない。詩吟はミファーと吟ずるのですが、その
ファのメリ音が出せない。尺八はミの音で、吟はファの
音程を出すのですから、頭がおかしくなります。

それでも他の吟者は、さすが決勝進出者。音程が
狂う人などいない。詩吟の人は尺八など全く聞いて
いないようです。私は尺八が気になって音程が狂って
しまい失格。ザ、ザ ザ ザンネン。

キューリー夫妻が残したもの

2012-10-16 11:31:29 | 地球人類の問題
キューリー夫人がラジウムの発見でノーベル化学賞を
取得したのは 100年前の 1911年。ラジウムの発見は
1902年だった。極貧の生活、床板も無い豚小屋のような
研究室での発見だった。その後も科学者による反証や中傷、
マスコミのゴシップ記事に苦しめられた。

「放射線がガン治療に有効」と発表すると、便乗商法が
現れた。

「放射能は魔法の力。あなたもその力を試してみよう!」と、
ラジウム入り美肌クリーム、オーデコロン、チーズにも
チョコにも添加され、ラジウム入りの水を作れるという
「夢の蛇口」までが登場した。

日本でも「ラジウム温泉」「ラドンの湯」など、その効用を
謳っている。(これは安全確認がされている)

こうした放射能ブームで幸いだったのが、本物のラジウムは
高価すぎて、「ラジウム入り」を謳う商品の多くが「まがい物」
であったという。

逆に不幸だったのは、本物を買ったお金持ち。放射性物質入りの
水を大量に飲んで死んだ。キューリー夫人自身も白血病に
冒されて亡くなった。

夫のピエール・キューリー氏は、放射線の発見で、1903年に
妻マリー・キュリーやアンリ・ベクレルと共にノーベル物理
学賞を受賞した。しかしその3年後に馬車に轢かれて事故死
した。

彼は 死の前に、意味深い言葉を残している。

「自然の秘密を知ることは、本当に人類の利益になるのだろうか?
人類には、それを有効利用する用意があるのだろうか?
その知識が人類に害悪をもたらすことはないのだろうか?」

そして100年後、原発事故に苦しめられている。
iPSとやらも、人類に幸福をもたらすのか、悪魔の触手か。
あらゆる病が治せるなら、人は運命に逆らって生き続ける。
100年後がそらおそろしい。