現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

コオロギとキリギリス

2017-10-21 21:50:49 | 地球人類の問題

1.あれ松蟲が鳴いてゐる。
ちんちろちんちろ ちんちろりん。
あれ鈴蟲も鳴き出した。
りんりんりんりん りいんりん。
あきの夜長を鳴き通す
あゝおもしろい蟲のこゑ。

2.きりきりきりきり きりぎりす。
がちやがちやがちやがちや くつわ蟲。
あとから馬おひおひついて
ちよんちよんちよんちよん すいつちよん。
秋の夜長を鳴き通す
あゝおもしろい蟲のこゑ。

文部省唱歌の『虫の声』。「きりきりきりきり、
きりぎりす」と自然に言葉が出るが、「きりきり」
と鳴くのは「こおろぎ」とかで、最近は「キリギリス」
のところを「キリキリキリキリ こおろぎや」と歌う
のだそうだが、どうも歌いずらい。

なんでも、その昔は「こおろぎ」と「きりぎりす」は
名前が逆だったとか。昔とはいつのことか。この
文部省唱歌が作られた明治43年までは、「こおろぎ」が
「きりぎりす」だったのか。

コオロギが夜鳴くのに対し、キリギリスは昼間鳴くので、
『きりぎりす鳴くや霜夜の さ筵に 衣片敷き ひとり かも
寝む』の「きりぎりす」は「コオロギ」だという。

芭蕉の「奥の細道」に出てくる「むざんやな 甲(かぶと)の
下の きりぎりす」も「コオロギ」であったとするのが
定説のようである。「甲の下のこほろぎ」では字足らず
だから「きりぎりす」にしたか。「きりぎりす」の方が
よっぽど情景を表わしているから「きりぎりす」でいいと
思うのだが。「岩にしみいる蝉の声」の蝉は「あぶら蝉」
か「ニイニイ蝉」か、「かわず飛び込む」の蛙は「雨蛙か」
など、学者先生はつまらぬ詮議を行って、飯を食っておる。


ところで、万葉集の時代は「こおろぎ」は虫全体を意味
していたとか。また、外国人は「コオロギ」も「キリギリス」
も「すずむし」もみな「昆虫=インセクト insect」で ひと
くくりしてしまうらしい。蝶々は「バタフライ」。紋白蝶も
も揚羽蝶も区別ない。

映画『ラスト・エンペラー』で、ラストシーンに「コオロギ」
が飛び出してくるはずが、なんと緑色の「キリギリス」で
ずっこけた。アメリカ人には「コオロギ」も「キリギリス」も
同じなのだ。しかし、ここは「コオロギ」でなければならな
かった。そう思ったのは私だけか?



生きる“権利”はあるが“資格”がない

2017-10-21 21:33:16 | 地球人類の問題

「きみまろ」のトーク。「みんな、幸せに生きる権利があるの。
ただ、生きる“資格”がないだけ」。
ドキっとする。真理かも。

『日本沈没』のラストは衝撃的だった。誰を助け、誰を助けないか。
ニッポンから脱出するには。外国が受け入れてくれる人とは?

どういう資格があれば 生き残れるのか。

まずは「天皇陛下、総理大臣、各大臣、政治家」という展開には
「ムムムム?」だ。私など、真っ先に切り捨てられる。
悲しいかな、それだけの自分か。

国連発表で、世界の人口は ついに「70億」を超える。
70億を超えると、「水不足、食料不足」が深刻になり、
紛争が起きる。その時、勝ち残れるのは「農業国で、
核を持っている国」。日本のように「自給率40%で
核抜き」の国は「生き残る資格」が無いそうだ。

かつての世界の歴史は、人口爆発の都度、民族の
移動で、戦争が起き、適度に人口を減らしてきた。

太平洋戦争だってそう。幕末、日本の人口は 3,000万人だった。
それが、明治の近代化で、9,000万人に。実に3倍に
膨れ上がった。食料と仕事を求めて、朝鮮、台湾を
を植民地とし、満州帝国を建設して「満蒙開拓団」
の名のもとに、あふれた人口を移住させた。さらに
東南アジアの米を略取しようとした。そのあげく、
300万人の日本人と1,000万人のアジア人の命が
奪われた。

すべては「自然の摂理」「自然淘汰」か。
今、それが深刻な状況にあることを、ネズミどもは
気づかず、海に向かって行進しているのかも。


国際化 

2017-10-21 21:30:02 | 地球人類の問題

お家芸のが お家芸でなくなってきている。時代が
変わったと感慨に浸っているうちに、日本の文化は
外国人に横取りされつつある。

相撲でさえ、今やモンゴル、ロシアと外国勢が優勢。
日本人の 99.9%は 土俵の上での相撲なんかやったことも
ないのではないか。それなのに「国技」とはおこがましい。

私は相撲は「国技」ではないと考えている。かつて文部省も
「国技と認定した事実はない」と発表している。「国技である
相撲は・・」などと、相撲協会が言ってるのは“詐称”なのだ。

柔道や空手も今や、愛好者の数では、オランダ、フランス、
ロシアに負けている。ロシアで見た空手は、もう日本のもの
とは異質なものに変化している。

スポーツだけではない。尺八も今や外国人のプロが50人以上
登場してきた。ついに中国(台湾)にも現れた。日本のとは
音階が若干違うが、音量、音質、テクニックは日本人顔負け。
循環呼吸もなんなくこなす。

中国では、尺八が毎年1000本以上売れているという。

尺八は“日本の楽器”“日本の心”などと言っていられなく
なってきた。世界制覇をめざそう。



先が無い趣味は 無意味?

2017-10-21 21:27:19 | 地球人類の問題


以前、プロゴルファーの上田桃子さんが「バレーとか

バスケットとか、“先の無いスポーツ” をやっている人を見て

不思議だった」と発言して、ブーイングが殺到したことがあった。

“先が無い”とは、“プロになれない=金にならない”という

意味での発言。

障害者の姉を抱え、家計を助けなければならない境遇では、

「金にならないスポーツはヤル気なかった」と言う。

私は素直に 同感したい。お金と時間を使うだけの趣味は

家族にとっては迷惑でしかない。

尺八も “先が無い”と一般には思われている。しかし、

ピアノやギターだって、プロとして稼げる人は少ない。

それに比べて、尺八はライバルがいない。ちょっと努力

するだけで プロになれる。 洋楽器の何十分の一の練習

(努力・技量)で収入になる。

こんなに簡単にプロになれる“楽器”は無いのに、趣味に

甘んじている人は、私は不思議でならない。