現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

モーツアルト レクイエム

2019-01-02 20:35:08 | 虚無僧日記

https://youtu.be/qllREi8QMp4

モーツァルトの 《レクイエム》全曲 カラヤン指揮/ベルリン・フィル(1961)

毎日聞いています。

 

昨年暮れ、NHK FMラジオで聞いた「モーツアルトのレクイエム」の話に衝撃を受け、

Yuotubで探していろいろ聞いてみました。カラヤン指揮の演奏は その他の演奏とは

全然違う。他は明るく軽い。カラヤンの重厚さには圧倒される。

私はモーツアルトはそもそも好きではなかった。明るく、やかましい。華やかさが

私には好まない。だが「リクイエム」だけは違う。

カラヤンの映画も、劇場版の「アマデウス」、テレビドラマ版の「モーツアルト」も

その他いくつか見てみた。35歳での変死。

「死神にとりつかれた」とような最後。

結局「レクイエム」は未完成に終わり、弟子たちによって完成されたとか。

まさにモーツアルトの追悼曲である。

華やかにデビューし、地位も名誉も得ながら、批判の声も多く、敵も多く、

そして借金苦に責めたてられていたという。

私も同じだ。昨年 2000人の人が私の尺八を聞いてくれたが、

借金は増え続けて500万円になった。

なぜだ!なぜ尺八で食べていけない。愕然とする。情けない。

「尺一路の人生」がバカバカしくなってきた。

これ以上借金がふくれるなら、もう尺八なんてやめるべきだ。

「平成の虚無僧」で売り出し、まさに「平成」もあと4カ月で終わり。

その先が見えない。絶望とあきらめ。

これからの私の尺八の音は、絶望のうめき声に聞こえるだろう。

モーツアルトのレクイエムのような重く暗い尺八を、聞かせたいと

思うのだが。はて、大衆に受けるだろうか。

モーツアルトに先輩が忠告する。「大衆の受けを狙うような、

売るための曲を作るのはやめなさい」と。