現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

音痴は治るか

2019-01-22 20:48:27 | 虚無僧日記

私は音痴です。子供の頃、歌は全く歌えませんでした。

高校の頃、箏を習い始めましたが、調絃ができず、練習ができないので

断念しました。今でもチューナー無しでは調絃できません。

その私が、先日カラオケに行き、87点から91点。一緒に行った仲間の中で

トップの高得点でした。そこで「音痴は治る」と主張する私と

「音痴は絶対治らない、あなたは、元々音痴ではなかったのだ」という

Fさんと論争に。Fさんはカラオケに行っても全く歌わない。「自分は

音痴で歌えない」という。

それでネットで検索してみました。

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 一般的に「音痴」と言われる人のほとんどは生まれつきのものではなく、

育った環境に影響された後天的な原因によるものです。正しい音を出す

トレーニングをやってこなかったというだけのことが多いのです。

ですからほとんどの人は正しいトレーニングを量的にこなしていく

ことによって直すことができます。 

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はい、私もその一人かも。子供の頃はテレビもテープレコーダーも無く、

レコードはクラッシック・オーケストラの曲のみ。ラジオで流行歌など

聴く機会は全くありませんでした。歌うのは小学校の音楽の時間のみ。

これでは歌えなくて当然。


○音痴診断
1.相手の声を聞いて、全くまねできない。
2.話し方やアクセントが変といわれる。
3.調子っぱずれとよくいわれる。
4.人に指摘されないと音がはずれたのに気がつかない。
5.リズムがとれない。テンポ感がない。
6.いつも決まったところで音程がはずれる。
7.人前でドキドキして度胸がない。

○音痴になりやすい人
1.家族など、まわりに音痴の人が多い。
2.集中力がなく、めんどくさがり。
3.ものまねを全くやれない。
4.あわてもので、人の言うことをよく聞かない。早合点しがちだ。
5.体まかせ、声まかせでシャウトする。
6.人より歌を知らない。
7.歌う経験が人より少ない。

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ふむふむ、Fさんはすべて該当する。

私もそうでした。父が音痴、妹も音痴。音痴は遺伝するから自分も音痴と信じていました。

歌を聴いても全く覚えられない。今もそうです。尺八曲の暗譜ができません。

さて、そこで私はどうやって、音痴を治したか。

22才の頃、チューナーが発売されました。当時初任給が5万円の時、2万円も

していましたが、必需品ですから買い求めました。その後、どんどん性能も

良くなり、安くなって、何度も買い替えました。チューナーは今でも

手放せません。曲の出だしなどは、チューナーで確認します。

尺八は特に気温に左右され、またその時の気分で、メったりカったりで

±10ヘルツもずれますから、絶対音感の無い私は、必ず確認します。

 

曲を数回聞けば覚えて、歌える人もいます。うらやましいですね。

暗譜できない私は、「暗譜できない」との思い込みを口実に、暗譜する

努力もしていませんでした。できないなら人の何倍も何百倍もの努力が

必要です。毎日、プロの演奏テープを聞いて、500回聞いた頃、ようやく

それに近づくことができるようになります。それでも暗譜できない私です。

あきらめない、努力するしかありません。

そして、練習も毎日1~3時間。ピアニストになるには、一日10時間練習をすると

いいますから、それに比べたら、多くの尺八家は、十分の一も練習しないでしょぅ。

山本邦山氏も云ってました。「尺八家は 一つの曲30回も吹かない」と。

たしかに、数回吹いただけで舞台に出る素人ばかりです。これでは、

良い演奏ができるわけがない。素人ほど練習しない。

というわけで、すべては練習次第。

「素人は知ろうともしないで、練習もしない。玄人は練習を苦労とも思わず

ひたすら続ける」。その時間の差ということですか。