私は音痴です。子供の頃、歌は全く歌えませんでした。
高校の頃、箏を習い始めましたが、調絃ができず、練習ができないので
断念しました。今でもチューナー無しでは調絃できません。
その私が、先日カラオケに行き、87点から91点。一緒に行った仲間の中で
トップの高得点でした。そこで「音痴は治る」と主張する私と
「音痴は絶対治らない、あなたは、元々音痴ではなかったのだ」という
Fさんと論争に。Fさんはカラオケに行っても全く歌わない。「自分は
音痴で歌えない」という。
それでネットで検索してみました。
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一般的に「音痴」と言われる人のほとんどは生まれつきのものではなく、
育った環境に影響された後天的な原因によるものです。正しい音を出す
トレーニングをやってこなかったというだけのことが多いのです。
ですからほとんどの人は正しいトレーニングを量的にこなしていく
ことによって直すことができます。
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はい、私もその一人かも。子供の頃はテレビもテープレコーダーも無く、
レコードはクラッシック・オーケストラの曲のみ。ラジオで流行歌など
聴く機会は全くありませんでした。歌うのは小学校の音楽の時間のみ。
これでは歌えなくて当然。
○音痴診断
1.相手の声を聞いて、全くまねできない。
2.話し方やアクセントが変といわれる。
3.調子っぱずれとよくいわれる。
4.人に指摘されないと音がはずれたのに気がつかない。
5.リズムがとれない。テンポ感がない。
6.いつも決まったところで音程がはずれる。
7.人前でドキドキして度胸がない。
○音痴になりやすい人
1.家族など、まわりに音痴の人が多い。
2.集中力がなく、めんどくさがり。
3.ものまねを全くやれない。
4.あわてもので、人の言うことをよく聞かない。早合点しがちだ。
5.体まかせ、声まかせでシャウトする。
6.人より歌を知らない。
7.歌う経験が人より少ない。
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ふむふむ、Fさんはすべて該当する。
私もそうでした。父が音痴、妹も音痴。音痴は遺伝するから自分も音痴と信じていました。
歌を聴いても全く覚えられない。今もそうです。尺八曲の暗譜ができません。
さて、そこで私はどうやって、音痴を治したか。
22才の頃、チューナーが発売されました。当時初任給が5万円の時、2万円も
していましたが、必需品ですから買い求めました。その後、どんどん性能も
良くなり、安くなって、何度も買い替えました。チューナーは今でも
手放せません。曲の出だしなどは、チューナーで確認します。
尺八は特に気温に左右され、またその時の気分で、メったりカったりで
±10ヘルツもずれますから、絶対音感の無い私は、必ず確認します。
曲を数回聞けば覚えて、歌える人もいます。うらやましいですね。
暗譜できない私は、「暗譜できない」との思い込みを口実に、暗譜する
努力もしていませんでした。できないなら人の何倍も何百倍もの努力が
必要です。毎日、プロの演奏テープを聞いて、500回聞いた頃、ようやく
それに近づくことができるようになります。それでも暗譜できない私です。
あきらめない、努力するしかありません。
そして、練習も毎日1~3時間。ピアニストになるには、一日10時間練習をすると
いいますから、それに比べたら、多くの尺八家は、十分の一も練習しないでしょぅ。
山本邦山氏も云ってました。「尺八家は 一つの曲30回も吹かない」と。
たしかに、数回吹いただけで舞台に出る素人ばかりです。これでは、
良い演奏ができるわけがない。素人ほど練習しない。
というわけで、すべては練習次第。
「素人は知ろうともしないで、練習もしない。玄人は練習を苦労とも思わず
ひたすら続ける」。その時間の差ということですか。