岡倉天心の言葉、「売れそうなモノを作ろうとするから売れない。
売れないものを作りなさい。そうすれば、必ず売れます」。
モーツアルトの映画でも「お客にこびる作品は作るな、自分が作りたい作品を作れ」と。
さてはて、私も尺八人生の終着駅に向かって、今そのような気分になりつつある。
今までは、聞き手の心にはいることを心掛けて、イージーリスリングの曲に甘んじてきたが、
聞き手の求める曲ではなく、本当に自分が吹きたい曲だけを吹きたい。
「本物の尺八はこれだ」「これが一路の世界だ」というような演奏を目指したい。
それが、聞き手に受け入れられれば最高。それを受け入れてもらえないお客は
もういい。縁を切っても良いかなと、思い悩む。