現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

アマチュアとは

2019-01-26 21:15:46 | プロとアマ

Wikipediaで「アマチュア」を見ると、定義は 次のようでした。

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1.プロに匹敵する知識や技術を持っているが、職業として行うための
  資格を持っていないか、持っていてもそれを職業としていない人物

2.知識や技術を持っており、場合によっては職業として行うための
  資格を持っているが、その技量がプロには及ばない人物

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尺八で言えば「尺八師範」の資格を持っていなければ、どんなに
上手でも「アマ」か?。最近では、流派に属さないで、プロに
なっている人がどんどん出てきている。私もその一人。

二番目の「師範」の資格を持っていても、その技量が「プロ」に
及ばない者。これは、尺八の世界では多い。

「○○流師範」の肩書きを持つ御仁は2万人もいらっしゃるが、
その 99.5% は 素人同然。残り0.5パーセントの 100人が、プロ級の
腕前を持っている。しかし、腕はよくとも「プロ活動」をしていない
人が半数以上。腕はあっても「プロ」と「アマ」の違いは何か?

では「プロ」とは? Wikipediaで見ると

「本来の意味は その分野で生計を立てていること」と。

となると、尺八家の中で、尺八の演奏だけで生計を立てている人は
ほんの0.1パーセントの 20人位でしょう。この定義では、私も
はずされる。私は、年金があるから食べていける。

Wikipediaでは、さらに

1.ある分野について、専門的知識・技術を有していること、
  あるいは専門家のこと。

2.そのことに対して厳しい姿勢で臨み、かつ、第三者が
  それを認める行為を実行している人

さて、これで私もようやくプロの仲間入りができるか。

別のサイトで、ある評論家が「何事も超一流のプロ以外は皆アマ」と。
けだし明言。ダントツの超一流以外の者が「プロ」を自認するのは
おこがましい。そんな謙虚さも必要か。


プロの条件 2

2019-01-26 21:13:18 | プロとアマ

一流のプロは、専門外のことをやらせても一流に
やり遂げる。

その昔(S50年代)、TVの「芸能人の隠し芸大会」で、
クレージーキャッツの面々が、尺八で『テイク・
ファイブ』他、ジャズを吹いた。

当時の尺八家で『テイク・ファイブ』を吹ける人は
いなかった。クレージーキャッツのメンバーの一人、
石橋エータローが、福田蘭童の息子であることは
知っていたが、ハナ肇や加藤茶、高木ブーまでが、
全員で尺八を吹いたのだから驚きであった。

その他、三味線やダンスなど、役者が専門外のことで
一流の演技をすることに、“さすがプロ”と思う。


プロとアマ

2019-01-26 21:12:24 | プロとアマ

「プロとアマ」で検索して、こちらは「陶芸家」のブログ。

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陶芸家には、プロの試験も認定制度も資格もない。
土を握って焼成すれば、プロもアマもない。

全国的な陶芸公募展でも、プロだから入選、アマだから
選外という事はない。プロと呼ばれている人でも選外に
なるし、アマと呼ばれている人でも入賞する。プロも
アマもない、あるのは作品だけなのだ。

うまく定義できないが、「プロであるという心意気を
持っていれば、下手くそでもプロである」。

逆に「すごい技を持っていても、自分はアマと思っている限り、
アマと呼ばれている領域から抜け出る事はできない」。

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はて、 要は、本人の心根次第か?
ただし、この方 「他人が決して真似のできない技を
持っている人が超一流」と述べている。それには納得。

尺八の世界も同じ。プロでも年収300万以下では、                                                     食べていけないのだから、プロとはいえない。                                                     その点では、私はプロといえない。                                                                

逆にアマでも、プロ以上に上手な方もいる。だが、                                                        技術的にはすばらしくとも、プロとして認められるには、                                                   強烈な個性、オリジナリティを持っているか否かだ。                                                      その音色、演奏を聴いただけで誰だかがわかる。                                                      それは他人には真似できないものを持っているか否かだ。

ひるがえって私。「9孔尺八」で「5孔」では吹けない半音階の
移行の曲でも吹奏は可能。1尺3寸~2尺4寸までの尺八で、                                               どんなキイにも対応できる。

それで、演歌、詩吟、琵琶、一絃琴、ご詠歌、声明、
バロック、前衛音楽、舞踊などの伴奏の仕事が舞い込む。

「余人をもって替え難し、オンリーワンの尺八プロ」。
言い方を替えれば「隙間(すきま)産業」で細々と食べて
いけるのでござる。






プロとアマ

2019-01-26 21:11:12 | プロとアマ

こちらはマンドリンの先生のブログ。

マンドリン教室の講師と演奏だけで食べていけている人は
20人位しかいない。(ふむ、尺八と同じだ)

「あの人は、下手なプロより上手い」とよく言われる。
(ふむ、尺八界にもプロ顔負けの名人がいる)

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「自分が2番目に好きなことを職業にしなさい」という
言葉を聞いたことはありませんか? 「自分が1番好きなことを
仕事にすると、お金が絡んでくるので、好きなことも嫌になり、
やめてしまう可能性もあるから、1番好きなことは趣味に
とっておいて、2番目に好きなことを仕事にしなさい。」という
意味だそうです。

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ほほう。そういえば 聞いたことがあります。
プロとなると、頼まれれば、好きでない曲も演奏しなければ
なりません。自分の技量を超えた難しい曲でも演奏しなければ
なりません。たしかに苦痛も伴います。時間にも追われ、
やっつけ仕事もあります。でもそれを、こなしていくのが
「プロ」というものでしょう。それに見合った報酬が
いただけたら、「プロ」ならではの大満足です。