プロとアマでは “間(ま)” の処理の仕方が違う。尺八に
限らず、歌でもそうだ。素人は息継ぎが下手。フレーズごとに
ブツッと切れる。プロは息継ぎがわからないように、次の
フレーズへとつなげる。プロの技を公開しよう。
車の運転をイメージしてもらうとよい。ブレーキをかける時は、
少しずつ、徐如に踏んだり、離したりしながら踏んでいく。
それと同じようにデ・クレッシェンドして 息を抜く。
素人の “間” は、急ブレーキを かけられた時のように
ガクッと切れる。
そして、そこで、完全に息が止まってしまうと “素(す)” に
なってしまう。それが何回も繰り返されると、聞きずらい。
スッーと息を抜いて、止まった瞬間にブレーキを離すように、
“吸い”にはいる。 “間” が短い時は、瞬時に吸う。
“間”が長い時は ゆっくりと おもむろに 吸う。完全に息が
切れることのないようにすると、音は無くとも “間” は
つながって聞こえる。
ようするに “間(ま)” の間(あいだ)にも “気” は みなぎって
なければならないということ。