心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

催眠術と言われるけれど

2009年04月20日 | 催眠療法


催眠と言えば、その言葉の後ろに当たり前のように
「術」と言う文字がついて話されることがよくあります。
この「術」そのものの言葉の意味は、すべ、手段、手法、わざ、のような
意味だと理解しているのですが、「術」のイメージと言えば、
「霧隠れ」とか、「猿飛び」だとかの忍術であるとか、抜刀術とか、
何かの行為を行う者が主導権をもっているようなニュアンスがあります。

でも、それからすると催眠はそうではありませんので、
催眠術というものは、この世のどこにも存在しません。
だから、そろそろ催眠から術がとれれば良いなあなんて思っています。

確かに催眠の現象は、外側から見ると結構不思議に見えますから、
催眠を行う者は、何か特別な能力を要している人で、
眼とか手から何かエネルギーのようなものが出ていてとか、
超能力的な、魔術的なとか、思う人がいても可笑しくはありません。
実は、私も最初の頃はそんなことを思っていました。
催眠を行う人も、あえて、そんな雰囲気を出そうとしていましたし。

でも実際は、催眠と言うのは、
人に当たり前に備わっている機能というか、能力というか、
それを引き出すお手伝いをするだけで、眼からも手からも何も出ていませんし、
そんなものを出せるようになる必要もありません。
ただのナビゲーターで、案内人でしかありません。

催眠を学ぶことは、この案内の仕方を学んでいくことになるのですが、
催眠と浅く関われば、何か月か、いや何日か、勉強すれば、
ほとんどの人が催眠が出来るようになると言えますし、
催眠に深く関わろうとすると、間違いなく一生かかっても、
終わることのないものに関わることになります。

そして、面白いと思うことは、
催眠を学び、経験を積み、探求し、催眠の理解が進んでいくほど、
心理カウンセリングにおいて直接的な催眠誘導からは離れていきます。
何て言うか、要するに催眠らしく無くなっていきます。
少なくとも私は、そうなって行くのが自然だと思っていますから、
今のままでいくと、催眠らしさが完全に消えてしまう気がしています。
そして、第三者がそれを見ると心理カウンセリングをしているだけのように見える。
しかし、実際は催眠を行っている。そんな感じです。

そのようなことから、名称をカウンセリング・ルームととする方が、
今の私にはしっくりとくるので、催眠という文字を外すことにしました。
しかし、その先はどうなっていくのか分かりません。
再び直接的な催眠誘導を行う形に戻っていくのか、それとも全く違う形になっていくのか。

このことについて、共感してもらえる人がいれば嬉しいなと思うのと、
もし、その先にまで行っている人がいれば、
そこまでの私の案内人になって欲しいなんて贅沢は言いません。
その頂の所から、せめて、「こうなっているよ~。」とだけでも教えて欲しいんですよね。

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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