心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

モチベーション

2010年07月04日 | 心理カウンセリング





成功を手にするには、モチベーションが必要です。

ましてや、容易に達成できないものであればあるほど

実行者の高いモチベーションの有る無しが

結果を違うものにします。



「仕方ないよ。あのクライアントは良くなろうと言う気持ちがないからね。」



あるカウンセラーが、

施療が上手く進まなかった時や、

施療の結果が出ない話をしているときに、

上のようなことを言っているのを聞いたことがあります。



しかし、私は、そのように考えることを削除しています。



確かに、腕を掴まれて両親に強引に連れられて、

不満や怒りを明らかに表している。

そのようなクライアントの場合には、

初回面接の時点では、

モチベーションは限りなく0に近い時があります。



しかし、自らの意思でカウンセリングを受けることを

決意した訳ではない場合でも、

現在の自分を決して良いとは思わず、

良くなるものなら良くなりたいと思っている人がほとんどです。



なのに、施療が始まると、

誰かへの不満や怒りをあらわしたり、

自分の苦しさや、自分を責めたり、

運命を嘆くことは積極的であるけれども、

いざ、改善のための取り組みについての検討には、

消極的であるだけでなく、

明らかに抵抗を示したりする方もいます。



そして、そうであるのに、

そのまま施療を進めようとすると、

当然結果を引き出すどころか、

施療の停滞が起きますし、

クライアントからの反発が起きたりします。



そんな時に、フッと頭の片隅に

苦労することから逃避したい、

あるいは、上手くいかない施療によって

自分の無力さを感じなくて済むように、

その原因を、クライアントにあるとすることで

防いでいるのかもしれません。



しかし、例外を除いて、

良くなりたくないクライアントはいません。

施療が停滞してしまうのは、

その時の私自身も含めた

それに関わっているカウンセラーの実力不足であるのかもしれません。



また、実際にクライアントの抵抗が明らかにあるとするなら、

それは良くなりたくないのではなくて、

解決、改善のための取り組みを行う前に、

解決しておかなくてはならない事を

解決していない可能性があります。



お腹が減っている。

すぐそこに美味しそうなお店がある。

そのお店に入れば問題は解決する。

しかし、背中を押しても、

あそこはお勧めだよと情報を提供しても、

財布の中身が寂しかったら、行動には結びつきません。



施療が停滞しているときには、

何かのピースが不充足になっている。そう考え、

それが何んであるかを考えるようにしています。



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