
心因性の痛みは頭痛だけに限らず、
身体の他の部分、肩、腰、膝、お腹等でも起きることがあります。
本来は、身体に炎症や損傷が起きていることを、
痛みは知らせてくれるものなのですが、
先の心因性の頭痛のように、
個人のストレスの許容範囲を超えるまでになると
、
身体の痛み、不快感となって現れることがあります。
それ以外に、身体の健康への過度な心配、
身体を損傷するに至った出来事に対しての強い後悔や恐れ、
特定の人、場所に対する嫌悪感や不安や恐れ等々、
原因は様々です。
それらの解消法は、原因によって違ってきますが、
医療機関での検査で身体の疾患が発見されないのに、
痛みや不快感が消えることなく長く続いているような場合には、
心因性の痛みである可能性について考える必要があります。
それらの痛みや不快感に対しては、
催眠でのアプローチが非常に有効であると考えています。
痛みや不快感は、コントロールが出来ない神経の働きで、
不随神経への働きかけは、催眠の最も得意とする所です。
もちろん、心因性の痛みや不快感については
シンプルにその痛みや不快感にアプローチすることもありますが、
大抵は、前回のブログに紹介したように、
その原因について解明し、それを解決する取り組みを行います。
しかし、心因性ではない場合には、
その痛みや不快感に直接アプローチしても解消、軽減が可能です。
以前、多汗症でカウンセリングを行っていた方が、
2度目の施療の時に、何やら歩き方がおかしかったので尋ねてみると、
ギックリ腰をやってしまったとのこと。
痛みが酷そうでしたので、多汗症について行う前に、
その痛みを解消してしまいましょうと提案をし、
催眠でその痛みを解消しました。
結果、その日の帰りはもちろんのこと、
それ以降、痛みを感じることなく楽に過ごせたようです。
人間には、こんなすごい力も持っていると言うことですね。
欧米では、もっと凄いようで、
麻酔が効かない人や、
外科手術の時の麻酔の量が少なければ少ないほど、
術後の経過が良いとのことで、
外科手術の時に麻酔の量を減らし、
その代わりに催眠を使用することが試されているようです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計