「催眠を体験できる自信がない。」
私の所に施療に来られたクライアントが
上の様な気持ちを伝えてくれることもあります。
「怖いので催眠を体験したくない。」の拒否、防御の気持ちを
上のような言葉で表現していることもあるので
催眠誘導の前にクライアント(催眠被験者)の
その言葉の意味について確認しておく必要があるのですが、
クライアント(催眠被験者)の言葉が、
語られた言葉そのままの意味である場合には、
被験者の催眠体験には特に障壁とはなりません。
私も全く催眠の知識がない頃は、
催眠を誘導出来る人になるためには、
何か特殊な能力(霊的、超能力)を有する必要がある。
また、催眠を体験できる人(被験者)にも
特別な何かの能力が必要だと思っていました。
ですが、上の様な考えは、催眠を勉強し始めの最初の方で
全く間違っていることを理解することになります。
誰でも催眠誘導のコミュニケーションの技法を
身に付ければ催眠を誘導することが出来るようになりますし、
誰しもが催眠を体験する能力を有して生まれてきているので
何か特別の訓練をしなくとも
催眠を体験することが出来ます。
何か特別な事情(脳の機能、身体の問題等)が無いにも関わらず、
その被験者が催眠を体験することが難しい場合には、
催眠誘導者の技術不足か、
被験者に催眠体験を邪魔する三大要因が働いているかの
どちらかだと考えて良いかと思います。