言うまでも無いと思いますが、
心の悩みや問題を解決するためには、
催眠に入ることが絶対条件ではありませんし、
催眠に入ることが出来たからといって
心の悩みや問題が解決するものでもありません。
ですが、催眠被験者が催眠状態に入ることで
どのような恩恵を得ることが出来るのか
簡単にご紹介させて頂きます。
①ストレスを軽減、解消することが出来る。
催眠状態に深くなるにつれて
心身の緊張がほぐれ、全身の力が抜け、
身体も精神も安らいでいきます。
血液の流れが良くなり、
自律神経のバランスが整えられ、
免疫力がアップし、
精神的、身体的に健康を保つ環境が整っていきます。
②気持ちをコントロールすることが出来る。
意欲を高めて行動を起こしやすくしたり、
平常心で物事に取り組みやすくすることが出来ます。
加速するような短期的な反応を起こすだけでなく
心理療法と組み合わせることで
恒常的な反応にすることも可能です。
③自分の本当の気持ちを確かめることが出来る。
苦しさ、辛さ、不安、怖れ、悲しみ、
圧迫感、閉塞感、疎外感、罪悪感等、
それらがどのような気持ちから起きているのかを知り、
改善のためのターゲットを明らかにすることが出来ます。
④古い記憶にコンタクトをしやすくする。
ただ催眠で引き出した古い記憶は、
必ずしも真実のものとは限りませんが、
心の悩みや問題を解決することにおいては、
その記憶が真実かどうかよりも
本人の心の問題と関係が強いかどうかが重要になります。
⑤潜在能力を引き出すことが出来る。
これは世にいる天才達のような
特別な能力を引き出すというよりも
何かの考えや価値観、イメージによって
能力や可能性を閉ざしているものを解除することで
その個人が元々持っている能力を引き出すものです。
⑥心の視野を広げることを助ける。
それまでの価値観や考えに縛られず
心を柔軟にし、新しいものの見方や考え方を
発見しやすくなります。
⑦身体の不快感を軽減、解消することが出来る。
ある程度の催眠状態にいる被験者の
五感をコントロールすることが可能になることで
身体の痛みや不快感を軽減、解消することや
食べ物の好き嫌いを改善することも可能になります。
上記の反応は、
被験者の心身の状態の違いであったり
催眠の没入度の違いによって
反応の強さに違いがあるのですが、
カウンセリングや心理療法の技法と
しかるべきタイミングでしかるべき用途として
催眠を役立てることで
施療の効果をパワーアップさせることが出来ます。