写真の筋骨隆々で勇ましい人達は、
ラクビ―大国で知られる南太平洋にある国、
サモアの男性。
サモアの人口の80%以上が
日本の基準では肥満の判定を受けてしまうそうです。
これまでのサモアでは、
太っている方が評価されていて
女性も日本などで好まれるスリム体系よりも
太っている方が美しい女性となっていました。
ですが欧米の価値観の影響を受けたのか、
最近はダイエットブームとなっているようです。
サモアは、母系社会で男性の権限は強くないようで
一夫一婦制で夫婦の絆は強いようですが、
あっさりと夫を変えてしまったりするようです。
そして、母系社会を如実に表しているように思えるのが
夫が妻の誕生日を忘れるのはご法度で、
忘れてしまうと裁判所から罰金の支払い命令を受け、
収められた罰金はすぐに妻へと届けられるそうです。
罰金額がいくらなのか分かりませんが、
まあ負担が軽すぎることも無く重すぎることも無い
適度な額なのだと思います。
こんな制度があると
否が応でも妻の誕生日は記憶に刻み込まれて
身体が反応するようになるかと思います。
日本では、結婚生活が続く内には、気が緩んだり、
仕事に気持ちが奪われたりして、
妻の誕生日を忘れてしまった経験がある男性は
どの程度いるんでしょうかねえ。
サモアように法律にするのは
さすがに行き過ぎかと思いますが、
結婚する時に夫婦で似たような約束をしておくのも
面白いかも知れません。
余談ですが、
人間の記憶に仕方は、
繰り返し繰り返し記憶作業を行うことで達成されることと、
感情が強く動いた時に達成される瞬間記憶があります。
そうして、
自分の精神や身体が傷つくことから自分を守るために
記憶されたことは、自動化されて
条件反射、脊髄反射の如く無批判に反応するようになります。
特にまだ自己が確立されていない小さい頃に取り込んだものは、
不可侵、絶対的な規則の如く心に根付いてしまいます。
そして、根付いた学びは、
時に、子ども服を着ている大人のように
窮屈、閉塞感をもたらし、心の自由度を制限し、
悩みの原因となります。