2016年、アメリカのミズリー州に住む70歳の男性は、
夫婦喧嘩の末に、「お前と一緒にいる位なら刑務所に入った方がマシだ!」と
書いた紙を残して家出し、その直後に銀行強盗を起こし逮捕されました。
これまた凄いですね。
怒りや不満を表現するための言い様で終わらずに
実際に銀行強盗して逮捕されるって、
壮大な夫婦喧嘩に巻き込まれた銀行やその時に銀行に訪れていた人、
そして、警察の人達まで偉い迷惑を被ったわけです。
なんでわざわざ広げるかなあ。
理性的で精神が安定している男性よりも、
感情表現が豊かな男性の方が魅力的だと言う話を
女性、特に若い女性が言うのを聞いたことがあるのですが、
ここまで感情表現が豊かだと、どうなんでしょうかね。
男性から女性を見ても、
何かをしてあげた時に喜びを大きく表してくれたり、
一緒に出掛けた時に楽しんでくれているのが良く分かる方が、
やり甲斐を感じたり嬉しく感じたり、また魅力的に感じますが、
やはり間違った方向に感情表現が豊かだと
付き合い切れなくなるのではないでしょうか。
そう言えば、不満や怒りや悲しみをぶつけられた時に、
カチンときてこの野郎と思ったり、鬱陶しいと感じてしまう人もいれば、
同じように感情を向けられても素直にごめんさないと言いたくなったり、
可愛いと思えたり、何とかしてあげなくてはと思える人の違いって
何なんでしょうかね。
私は、その人の感情表現の仕方は、その人の個性であり味なので
自分の感情をコントロールしようなんて思う必要がないと思っていて、
感情をコントロールした方が良いと思うのは、
過ぎた感情の発露が度々ある場合だけです。
ミズリー州の男性のように
夫婦喧嘩する度に銀行強盗していたら目も当てられませんし、
周りに人にとっても良い迷惑です。
最近、先に殴り掛かられたり威圧された訳でもないのに、
カッとなったから殴ってしまったり、
刃物で傷つけたというニュースを目にしますが、
報道によって伝えられる犯人の反省する言葉を信用するなら
自分の感情をコントロールできるようになってもらいたいものです。
自分の感情をコントロールする簡易的な方法として、
深呼吸をする。場を変える。話題を変える。
時間を空ける(衝動的に行動する前に)。
全く関係のない行動を取ってみる。
(踊ってみる。美味しいものを食べてみる。運動をしてみる等)
がありますが、
感情が噴出した時と態度、行動に移す時との間に、
なかなか上の様な事を入れることは難しいので、
普段から小さなことで練習を行っておく必要があります。
また自分の感情のコントロールするには、
根本的に改善を図る必要があると思われる場合には、
何らかの転移反応による可能性があるので
大きな痛手を被る前、大いなる痛手を繰り返さないために、
心理療法を受けてみるのも良いかも知れません。