2012年、アメリカのバージニア州の57歳の裁判官が、
不倫関係にあった秘書の夫が邪魔になったのか、
嘘の犯罪をでっちあげて逮捕させましたが、
その後の調べて裁判官の企みが露見し、
裁判官は、FBIと地元警察に逮捕されました。
これはいくらなんでも酷すぎる公権力の乱用で、
犯罪者を認定するプロの裁判官と
犯人が誰であるかを特定するプロの警察の対決となりました。
プロの裁判官が作り上げた犯罪の構図であっても
それが嘘である場合には、やはりどこかで綻びが生じたようで
この勝負の結果は、警察の勝利。FBIと警察GJ!
もう一つ。
2007年、アメリカのニューヨーク州の裁判所で、
審議中に携帯電話の音が鳴ったことで裁判官が激怒!
「今、着信音を鳴らしたのは誰だ。名乗り出なさい!」
裁判官の迫力に臆したのか、
誰も名乗り出てこないので裁判官はさらに激怒して、
法廷内にいた46人全員を拘置所にぶち込んでしまった結果、
この裁判官は免職となりました。
まあ裁判官の気持ちは理解できますが、
全員拘置所にぶち込むって、完全にやり過ぎですよね。
この裁判官への処分は、当然で妥当でしょうね。
日本の法廷の規則でも傍聴席での撮影、録音は禁止で、
携帯電話は持ち込みは出来そうですが電源オフ。
傍聴している者が携帯の電源をオフにし忘れて、
メールや電話の着信音がなったら規則違反なので
顰蹙をかったり怒られたり、もしかしたら退席を命じられるかも知れませんが、
逮捕されたなんて聞いたことがありません。
なので裁判官が携帯の着信音を鳴らした者を
叱ったり退席を命じるまではOKだとしても、
怒りに任せて逮捕や罰金を命じるなんてのは越権行為なのでOUT。
これと同じで、私達の日常生活でも被害を受けた側が
度が過ぎた対応をすると瞬く間に加害側に代わってしまいます。
自分が誰かを嫌な気持ちにさせたからと言って、
それを理由に相手からどこまでも酷いことを言われたり、
過度な酷い仕打ちでも黙って受ける必要などなく、
必要な反撃や防御をする権利を有しています。
それって本当に当たり前のことなのですが、
自分の心が傷つくほど悪く言われたり、仕打ちを受けたりしていても、
それが当然のことであるかのように受け止めてしまい
気持ちが凹んでしまう方もいます。
また、周りの人はそんな理不尽な人ではないのに、
あるいは、まだ何も起きていないのに、
そうなるのではと不安に苛んでしまう人がいます。
普通に生活をしていれば、
他人への心配りが足らなかったり、勘違いや思い違い等で、
意図せずに誰かの気分を害することもあるかと思いますが、
それが自分の心がひしゃげてしまうような責めを
受容しなければいけないような悪いことをしてしまうことは、
まずありません。
なので酷く責められた場合の多くは、
自分の過失に対して他人が過剰な責めをしていたり、
自分で自分を過剰に責めていたりすることになります。
そして、その逆もあります。
傍聴席で携帯電話の音を鳴らしたのなら、
「ごめんなさい。」「申し訳ありませんでした。」と
過失分はちゃんと謝罪するのは当然ですが、
ぶち込まれた拘置所の中で
「自分は何てことをしでかしてしまったんだ。」
「これからどんな顔をして生きていけば良いんだ。」
「これからの人生、とんでもない罪悪と羞恥の重荷を
背負っていかなければならない。」
「これからの人生、私の行く先々で悪口と見下す目から逃れられない。」
なんてことと似たことを自分がしていることに気が付くだけでも
心の苦しみや辛さを軽減することが出来るかも知れません。