2006年、イスラエルで『身長が10㎝伸びる。』の謳い文句を掲げ、
診療所を開いた男が逮捕されました。
その治療方法は、患者を逆さ吊りや重りで身体を引っ張り伸ばすといった
見ようによっては拷問に近いものだったそうで、
逮捕された男は、禁固2年の刑。
日中に立って活動している身体は、地球の重力の影響を受けて
背骨や膝等の関節の部分が押されて身長が縮むらしく、
私達の身長が一番高い時が、通常は睡眠から起きた時で、
朝と夜の身長が2センチも違うことがあるようです。
個人の身長は、遺伝的な影響が最も大きいと思われますが、
成長期に良く食べ、運動をし、ストレスを少なくし、良い睡眠を取り、
成長ホルモンをドバドバ分泌させることで
最大限の効果を得ることも期待出来ると思います。
上の項目にプラスして、
イメージ・トレーニングが入る余地があるのかどうなのか。
催眠イメージによって女性のバストを大きくする効果が得られるとした
理屈や手法が書かれていた外国の書籍があったように記憶していますが、
それが事実だとするならば身長にも少しは効果があっても
不思議ではありませんが、はたしてどうなのか。
どうであれ、やはり成長期を終えた成人が、
良く食べたら太り、運動では肺活量や筋肉が維持、強化され、
良い眠りでストレスは解消、軽減し、
身長は一時2㎝高くなることは出来ても、
それ以上のことは無理なのではないかと思われますし、
それ以上のことが起きた場合は、何かの病気の可能性を疑ってしまいます。
と言うのが、現在の私の知り得ているざっくりとした情報なのですが、
医学の進歩は目覚ましいものがあるので、
私の知らない凄いものが出てきている……いないでしょう。
逮捕されたイスラエルの男は、
診療所とあるので医師なんでしょうか。ちょっとビックリです。
肯定的に理解しようとすると、成長期にある人に対して、
身体への刺激によってイメージ・トレーニング的な効果を
期待したものかもしれませんが、
それらは相談者と医師が食事、運動、睡眠、ストレス等を検討し、
指導することの補助的に行うことであって、
メインの行いとするのは違うように思うのです。
私の知っている人で、高校の時にはほぼ身長が伸びず、
卒業してから身長が10数㎝伸びた人もいたので、
現在の医学において成長ホルモンの分泌不全かどうかの判断は
明確に出来るのでしょうか。
もし、明確な判断が出来ないとするなら
そのような中でホルモン剤を投与といった医学的処置を行うことには
私的には、身体への何らかの弊害を心配してしまいます。
「配られたカードで勝負するしかないのさ……それがどういう意味であれ。」
By スヌーピー