2020年 インドネシアの男性が
急死した父親の葬儀の遺体の傍で
予定していた自分の結婚式を挙げました。
亡父は、息子の結婚式を
心待ちにしていたとのことです。
新郎の亡き父を思う気持ちを
否定できる人はいないかと思いまし、
新郎の気持ちを理解し受け入れた新婦もまた
心優しい人ですよね。
インドネシアは、仏教徒の方も
多くいたように思っているのですが
新郎新婦はどうだったんでしょうかね。
ただ日本で同じ状況では
結婚式同じことをやるのは
かなり勇気も決断もいるかと思います。
最近はどこまでなのか分かりませんが、
近親者が亡くなった場合には、
喪中に服すという風習があります。
喪中の期間は、宗派によって違いはあるようですが、
死を悼んで華やかなことを避けて
故人を偲ぶ期間のことで、
特に直後は、忌中と言って外出を控えて
故人のために祈りをささげて弔う期間とされています。
近親者が亡くなったら
年賀状を送らないようにするのも
このことから来ているかと思います。
忌中期間がまあ7日間で、
喪中期間が一年とか150日間とか言われていて
結婚式などの慶事は、忌中が明ければOKとか
喪中が明けるまでは駄目とか、
色々な考えがあるようです。
熱くストレートな想いには十分に理解できますが、
結婚式と葬儀を同時に挙げるなんてのは
まだまだ御法度の感があるのではないかと。
ちなみに仏教では命日から7日ごとに
あの世の裁判官の審判を受けるとされていて
故人が三途の川の畔に到着するのが初七日で
激流、急流、暖流のいずれを渡るのかの
裁きをうける日とされています。
四十九日は、最も重要なものとされていて
生前に犯した罪を閻魔大王によって裁かれ
来世の行き先が決定されると言われています。
なので近親者があの世で十王の審判を受けている時に
結婚式等の慶事を行うってことは
閻魔大王に閻魔帳を見るまでもない、
故人が近親者にも愛されていなかった人物だと
判断されて偉い行き先となるかも知れないとなります。
でもそのような世界観は真実のものではないし、
仏教の世界観でしかないものなので
急死した父親も息子の結婚式が
自分のために延期になることは望んでいないような気も………
でも「おい冗談じゃねえ。」って
嘆くパターンもありますね。
まあ新郎新婦、その近親者が
話し合って納得することが一番かな。
人は自分の鏡と言いますから
新郎が良かれと思ったということは、
亡き父親もそう思っているはずですからね。