1982年
アメリカのカリフォルニア州で
夫に浮気された妻が復讐のために
男を雇って夫を襲わせました。
だが夫が軽傷だったために
男への報酬を値切ったことで
腹を立てた男は、夫に全てをばらした。
夫が浮気したことに
妻が怒るのは当然だとしても
人を雇って襲わせて、軽傷だったことに
不満を感じた………。
これ依頼された男が
妻が満足する損傷を夫に与えていたら
何も知らない病院のベットに横たわる夫の横で
悲し気に心配する態度を見せていたと思うと
ゾッとします。
仕返しで気分を晴らしたかっただけなのか、
甲斐甲斐しく看病をして夫の気持ちを
妻である自分に強く向ける目論見だったのか、
なんにせよ
天網恢恢疎にして漏らさずで、
見事に悪だくみがバレてしまいました。
5点差で負けていた試合を
最終回の裏の攻撃で50得点をあげて
過失割合を大逆転したかのような
妻の何でもあり的な行動は色々な意味でアウト。
事件後に旦那にバラされたくなかったら
もう少し金を寄越せと繰り返し要求される危険性を
考える必要があるはずですが、
妻の犯人の男への対応を見る限り、
報酬目的で人を襲う人間を信用していたというより
甘く見ていたようにも思われます。
勝手に想像させてもらうと
自分の夫や犯人の男だけでなく
自分の周りの人に対する扱いが
非常に雑なんじゃないかと思うのです。
人生において自分では
どうしようもないことも起きますし、
世の中に悲しい事ですが
邪悪なる振舞いをする人にまで
暖かな気持ちを向けるような
立派な人である必要はありませんが、
自分が見舞われる災いや不幸の中で
自分の在り方によって生み出しているものも
決して少なくないように思うのです。