心の扉 神戸カウンセリング花時計

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国王の所有物

2023年08月09日 | 雑感・愚見

 

1324年、イギリスのエドワード2世は、

領海で泳いでいたり浜辺に打ち上げられた

クジラやイルカやチョウザメ等は、

国王の所有物と法律に定めました。

 

仮に意図せずに捕獲したものを

王室の許可を得ないで

勝手に販売することは違法となるようです。

 

 

これって動物愛護的な気持ちからなのか、

あるいは当時はクジラの脂は貴重なものだったろうし、

現代でもチョウザメの卵は高価なものなので

王室の資産として考えていたのか、

はたまたその他の理由からなのか、

調べ切れていないので良く分かりません。

 

この法律は、現在も健在のようで

2004年にチョウザメを釣った男性が

王室に問い合わせたところ

「今回は差し上げますが、販売した場合は違法です。」

と伝えられたようです。

 

よくこんなやり取りがあったことを

調べ上げることが出来ますよね。

私には無理だなあ。驚きの検索力ですね。

 

 

クジラと言えば、

確か2018年(平成30年)12月26日に

日本政府がクジラの資源管理を担う

国際捕鯨委員会(IWC)から脱退しましたが、

あの流れがなんか変な感じなんですよね。

 

クジラを絶滅させずに捕鯨産業を継続するために

捕鯨国が集まり各国の1年間の捕鯨数を

取り決めるための組織がIWCだと思っていたのですが、

 

どういう訳か捕鯨そのものを反対する国の声が強くなって

捕鯨禁止を目的にした組織に様変わりした感がありました。

 

反捕鯨国は、日本が科学的なデーターを基にした

意見に耳を貸さず、クジラは頭が良い特別な生き物だ

とかの感情論で反論して話にならない状態が

長年続いていたようですね。

 

方や捕鯨産業を継続することを目的、

方や一頭たりとも捕鯨させないことが目的なので

議論が噛み合うはずも無いので

何が正しいのかではなくて

捕鯨継続と捕鯨禁止の間を揺れ動く国を

如何に自分達の陣営に集めるかの場と

なっていたように思います。

 

ここにきて反捕鯨国一番手のオーストラリアで

人がサメに襲われる事故が増えている原因調査の結果が

オーストラリアの環境相から報告がありました。

 

クジラを保護し過ぎたことで

オーストラリア海岸近くのクジラの生息数が増え

そのクジラを食べるサメが増加したとのこと。

 

やっぱクジラの数が増えとるやないか~い。

で、オーストラリアはどうすんだろ。

 

保護し過ぎて増えすぎたとしてかなりの数が

殺処分されているコアラやカンガルーのように

やっぱクジラも処分するのだとしたら

どんな顔をして処分するのだろうか。

 

誤りは誰にでもあるし、色々な都合もあるだろうけど

処分を始める前に「私達が間違ってました。」って

日本に一言欲しいなあ。

日本人はそれで許せたりするんですよね。

 

科学的に正しいデーターが

必ずしも何事に対しても正しいとも思わないし、

感情論が愚かなことだとも思わないし、

数が多いことが必ずしも正しいことを意味する訳でもなく、

数が少ないからといって誤っているとも限らない。

 

自分を信じられる内は、信じ続けながらも

自分と違う考えや意見にも

二つの眼と二つの耳を傾け続けることが大切かも。

 

 

 

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