明治の自由民権運動の
理論的指導者・中江兆民氏は、
酔うと裸になる癖があったようで
役人だった頃に華族の令嬢との結婚式で
素っ裸になり、即破談。
少し前に酩酊して公園で真っ裸になり
意味不明のことを叫んでいたところを
逮捕された芸能人がいましたよね。
もちろん男性の多くが酔うと
裸になりたくなる訳ではないのですが、
酔うと裸になりたがる男性は
確かにいるようですね。
あれって何だろう?
絶対数がそんなに多くは無いし、
心理を研究している人にも
そう興味を持たれない反応なのか
絶対的な答えは出ていないように思います。
最近は見ませんが、
昔のお笑い芸人の中には
直ぐ真っ裸になる人もいましたが、
あれは笑いを取るためなので
酔うと脱いでしまう人とは意味が違います。
裸=性的と結び付けて
性的なアピールをしたくなって脱ぐと
考える人もいるようですし、
単に酔って身体が火照って暑く感じるので
所構わずと言うより所分からずに
とにかく脱いでしまうと考える人もいるし、
酔うことで理性をコントロールする働きが
弱くなり自己開放をしようと
脱ぐと考えている人もいるようです。
誰しも日頃、社会に適合するために
色々と自己制御しているとは思うのですが、
その人にとって制御、抑圧しているものが
お酒に酔うことでタガが外れることで
現れてしまうのでしょう。
割と数多いのが泣き上戸や笑い上戸。
近くの人に説教をしたり、
他人の話に入ってくるのは
絡み上戸と言うんでしたっけ。
どのような上戸があるのか分かりませんが、
社会的地位や人間関係を
壊してしまう恐れがある
上戸の持ち主は、お酒を飲む場合には
自己抑制と注意が必要です。
枝雀の落語『上燗屋』のまくらの部分で
いくつかの上戸が語られています。
桂枝雀の世界 04 上燗屋