心の扉 神戸カウンセリング花時計

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鳥取県名所巡り 名勝・深田氏庭園

2022年06月24日 | 名所巡り(鳥取県)

 

ある日の午前2時の草木も眠る丑三つ時、

私の部屋のチャイムがおどろおどろしく

ひとつ鳴った。

 

こんな時間に誰が?

おそるおそるゆっくりとドアを開けると

不気味な笑顔を浮かべた一人の男が

暗闇の中に立っていた。

 

私は、ぎゃあ~!一人の男もぎゃあ~!

 

落ち着いてよく見ると、

それは、いつもの友人の男だった。

友人と私は、この時間に出発して

鳥取県と島根県まで出かけることになっていたのだ。

 

 

当然のことながら人々も電車は深い眠りにつき

移動手段は、友人の車でとなる。

 

朝も早いと言うか、夜中の出発なので

目的地までの道路は、ほぼ貸し切り状態のはずなので

有料道路は利用せずに目的地まで向かうことに。

 

 

最初の目的地まで約6時間程度の車旅ですが

まあ車中でおしゃべりしながら行けば

長いとは感じることはない車旅となるはずです。

 

休憩の為に数度コンビニに立ち寄り暖かい珈琲を飲み、

車窓の初めて観る夜の景色を楽しみながら

私達を乗せた車は、目的地へと向かいます。

 

 

 

お台場公園

 

あれよあれよとお月様とお星さまの世界から

お日様が世界を明るく照らす世界へと移った頃には

私達は、鳥取県の史跡・由良台場跡に。

 

公園内にある史跡・由良台場跡を観賞したい所ですが

目的地以外に時間を要するだけの時間的ゆとりがなく

ここではトイレ休憩のみとしました。

 

台場とは、日本各地に幕末に設置された砲台場。

そのお台場公園の男子用トイレの小便器前壁の

張り紙に書かれていた内容が...変。

 

これ悪質な悪戯でなかったとしたら

これをやった誰かは、どんな状況だったのだろうか。

 

 

 

吉野家 米子店

 

最初の目的地の名勝・深田氏庭園

午前8時(予約時間は午前9時)に到着したので

近くの吉野家で朝食。

 

テーブル席中心でファミレスのような店内で

ちょっとばかり話題になった親子丼を頂戴しました。

味については、あえて何も語らず。

 

 

 

名勝・深田氏庭園

 

深田氏庭園(ふかだしていえん)は、

かつて伯耆国(ほうきのくに)と呼ばれていた頃に

開拓に関わった深田氏が

鎌倉時代(1300年頃)に作庭した日本庭園。

 

平成12年(2000年)に国指定名勝を受けました。

 

 

 

 

深田氏庭園は、深田家に残る庭園で

個人宅のため観賞に訪れる際は、事前の予約が必要となります。

予約当日は、家人から案内と解説をして頂けます。

 

 

 

 

玄関口から敷地内に入ると直ぐに

私の背丈の倍はあろうかと思われる巨石が鎮座。

 

この巨石を運搬車の荷台に引き上げる際に

ワイヤーロープが三度切れたりと

かなりの労を要して運んできたとのことです。

 

 

 

名勝庭園 前庭

 

家人に案内され園路の奥へと足を運びます。

 

 

 

名勝庭園 入り口

 

深田氏庭園は、後醍醐天皇が隠岐の島に配流の際に

立ち寄ったと伝承されていて

以前は、築山に天皇を祀る小さな社があったようです。

 

 

 

 

深田氏庭園は、

鎌倉時代(1300年頃)に作庭された池泉鑑賞蓬莱式庭園で、

室町時代、江戸時代と少しずつ手を加えられて

現在の庭園の形となっています。

 

 

 

 

江戸時代初期の鶴亀配置と呼ばれる形式の庭園が

今も残っているのは全国でも深田氏庭園

京都の西芳寺(苔寺)の二つだけだそうです。

 

この深田氏庭園は、昭和12年(1937年)に訪れた

著名な作庭家の重森三玲氏が絶賛し、世に紹介されました。

 

 

 

 

住宅書院の南側に築かれた地泉鑑賞式の庭園

かつては日本百名山に名を連ねる

標高1709mの大山を借景としていたそうですが

 

時代が移り変わり高い建物によって

借景の大山が見えなくなり、

庭園の成長した木々が周りの建物を隠しています。

 

 

 

 

かつて住宅書院があった場所に

建てられている東屋の前の沓脱石、軒下の縁石等から

住宅書院の名残を感じることが出来ます。

 

 

 

深田氏庭園 亀島石

 

亀島石は、左側の立石が亀頭石で

首を持ち上げている様子を表現していて

亀足や亀甲部分も良く表現されています。

 

 

 

深田氏庭園 鶴島石

 

鶴島石は、羽の下に雛を抱く親鶴の様子を模しています。

 

このような写実的な亀石と鶴石を構成する石が、

一所の採石場から一発で採掘できたはずも無く

庭園の理想の形を求めてより良い石と入れ替えながら

現在の鶴石、亀石となったのではないでしょうか。

 

 

 

 

数年前に池を掃除し池の水も綺麗になったらしいのですが

複数の鯉が死んでしまったとのことです。

原因は、池の水の中の酸素が欠乏したことらしい。

 

 

 

深田氏庭園 蓬莱式遠山の三尊組石

 

庭園の南西の築山にある蓬莱式遠山の三尊組石

 

庭園に一歩足を踏み入れた時に

この三尊石組の石の表面がゴツゴツとしていたので

大きな木の幹に見えたんですよね。

 

 

 

 

三尊石に、火山灰が凝結してできた凝灰岩を使用しているため

石の表面には多くの凸凹があるのですが

これまで観賞してきた三尊石組に

このような印象的な石が使用されていた庭園を

ちょっと思い出せません。

 

また三尊石だけでなく鶴島石、亀島石にも

表面がゴツゴツした石が使用されていることで

庭園全体に統一感があり存在感と力強さを感じます。

 

コンパクトな庭園でしたが

気が付けば約1時間以上もの滞在となり、

その間、私達の質問に丁寧に説明して頂いた

現深田家の方には御礼申し上げます。

 

 

 

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