等持院には、書院から望む西庭(方丈北庭)の他にも
東側には、心字池を中心とした東庭があり
夏至の頃には、半夏生の白い葉が庭園を彩ります。
東庭は、東側奥に広がる庭園なので
東庭を観賞するには、
池泉回遊式庭園に降りて園路を歩きます。
等持院の方が言うには東庭の存在を知らずに
書院から西庭だけを観賞して
帰ってしまう人もいるようです。
西庭 茶室『清漣亭』
霊光殿と西庭
この景観、以前訪れた建仁寺塔頭の
両足院『半夏生の庭園』を思い出されます。
西庭の奥に続く園路を歩み進めます。
十三重の石塔
西庭と東庭の境目位にある十三重の石塔は、
室町幕府歴代の15代将軍の剃髪を供養する塔。
等持院 東庭
心字池と言うのは、草体の『心』の字を
かたどって造られた池のことで、
京都では桂離宮や西芳寺、ここ等持院の池が有名とのこと。
中島と石橋
以前、訪れた浄瑠璃寺や宇治の平等院には、
梵字の阿の字をかたどった阿字池がありました。
夏至から数えて11日目の7月2日頃から
七夕頃までの5日間の半夏生の時期に
葉の一部を白くする半夏生と言う面白い植物。
紅一点
自分が山の中に迷い込んだのではと
錯覚してしまいそうになります。
光ある所に影あり 水辺ある所に水鳥あり
このアオサギ(青鷺)も
私と同じように錯覚したのかな?
足利尊氏公の墓所
室町時代に入り武士の時代となり、
日本に新しい文化が誕生していくことになります。
そんな室町幕府を開いた人物にしては
予想外に小さな墓所です。
西庭、東庭をぐるっと一周。
最後に等持院の庭園をじっくりと見て
目に焼き付けてから帰ります。
仁和寺に近い場所にある等持院の拝観者が
数人だったのは意外でしたが、
手入れが行き届いた綺麗な庭園を
のんびりゆったりと観賞出来たのは幸運でした。
荒電の等持院駅から嵐山駅には向かわず
四条大宮駅に行きます。
特に目的はないのですが、
河原町まで出て何か適当なものを食べてから
神戸に帰ろうかと思っただけで、
気持ちは新福菜館か第一旭なんですが
京都駅まで行く気力は残っていません。
四条大宮駅前 京龍
お腹の虫が暴れすぎたので
河原町まで待てずに四条大宮駅前で
目に留まったお店『京龍』に入店。
見た目は、博多ラーメンに似ていますが、
豚骨スープに何かを合わせている感じで
文句のない味ではあるけれど
優等生の味で面白味に欠ける感じもあります。
ラーメンは、新福菜館の方が好みで
炒飯は、こちらの方が好みかな。
皆様、今回も私の名所巡りに
お付き合い下さり
ありがとうございました。
今回の京都名所巡りの計画は、
仁和寺の御衣黄の開花状態によって
仁和寺、等持院の後に御衣黄を追いかけて
平野神社、大報恩寺、雨宝院と
東方面へ流れていくか、
金閣寺、今宮神社と
北方面へと流れるかでしたが
どちらの方面にも流れることが出来ずに
がっかりするやらびっくりするやら。
次回の名所巡りの時も
お付き合い頂ければ嬉しく思います。