インドネシア・スマトラ島に住む
イスラム教徒のアチェ族は、
多くの国と同様に結婚の手順を
踏む必要あるのですが、
離婚に関しては物凄く簡単なようで
男が3度「永遠に私の妹になれ!」と言えば
離婚は直ぐに成立するのだそうです。
日本でも江戸時代初期、
夫婦が離婚する場合には
夫は妻へ三行半(離縁状)を交付するだけで
離婚が成立しましたが
妻の方からの離婚申し立てが許されておらず、
その救済処置として尼寺に駆け込むことで
寺法によって離婚できるように
定められていました。
と、うろ覚えの知識を書かせて頂きましたが、
少し調べてみたら「はい。三行半。」で
完了じゃなくて
実際は、色々とややこしかった
との情報もあって実状がどうだったのか
分からなくなっています。
妻側から離婚の申し立てが
出来なかったようですが、
妻が離婚を望んでいるにも関わらず
三行半を書かないのは
夫の恥とされていたようなので
尼寺だけが離婚の手段では無かったようです。
なんかあれです。
「お前にはもう飽きた。別の女性と所帯を持つから。」
と言う感じで突きつけられたら抵抗不能的な
水戸黄門様の印籠のような
男性優位の非常な文書と言うより
離婚証明書的な意味があった感じなんですよね。
三行半が無いと再婚が出来なかったようで
夫がどうしても三行半を書かない場合は、
妻は尼寺に駆け込んで三行半的に代わる
書面をもらえる感じ。
現在の日本の結婚はと言うと、
結婚を了承した男女が役所に書類を提出すれば
公的には結婚が認められますが、
実際は、当事者同士が結婚にOKするだけで
完了とはなりませんよね。
他人だった男女が家族となるのと
結婚する男女の両家が
縁を結ぶことになるので
色々とクリアすべきものがあります。
そして、離婚経験者から良く耳にするのが
離婚は、結婚よりも何十倍も
エネルギーが必要との言葉。
すんなりと両者が離婚について
合意しなかったり、
両者が離婚について合意したとしても
親権問題、慰謝料問題、財産分与問題等々で
合意まで時間がかかったりするようです。
さてですが日本の離婚件数の推移は、
昭和25年の頃は約7万組、
平成14年の頃には29万組と増加し、
平成15年以降は
減少に転じて約25万組のようで
経済発展と共に離婚件数が
増えているようにも見えます。
「一人口は食えぬが二人口は食える。」
なんて言うので離婚件数の増加は、
男性の収入を充てにしなくとも
女性の収入だけで十分に生活を送れるように
なってきていることを
示しているのかも知れません。
離婚することで
幸せになれるとは限らないですし、
結婚生活を只続けることが
幸せに繋がるとも限りません。
なので正しい選択をすることよりも
重要なことは、その選択を正しい選択にする
その後の生き方かと思うのですが、
結婚や離婚に限らず
個人の人生に大きな影響を与える選択の際に
出現するであろう大きな?ちょっとした壁?は、
個人の覚悟と本気度を試すための
良い試金石となっているのかも知れません。