心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

悲しい動機

2020年04月22日 | 雑感・愚見

2000年のケニアで近くのホテルから

マットレスとシーツ等を盗んだ男(52)に禁固1年の判決が下りました。

盗んだ動機は、新婚の妻に「床に直に寝るのは嫌。」と言われたためだった。

 

私の体験上ですが、床に直接寝ると

朝目が覚めた時にぐっすりと眠れた感が弱く感じますし、

背中や腰が少し痛く感じることが多いように思います。

 

ましてや肌寒い時期では、寒気で途中眼が覚めますし、

身体を冷やすことは万病の元と言われずとも

冷えた身体は健康に良い状態でないことを感覚的に感じ取れます。

 

布団の中で暖かさに包まれてヘブン状態で朝を迎えるのと比べると

天と地ほどの違いがあるのですが、

巷では直接床に寝た方が良いとの考えもあるようで驚いています。

 

さて犯人の男ですが、妻に機嫌悪くされるのが嫌での犯行なのか、

妻に喜んでもらいたいと思っての犯行なのか、

はたまた普段からちょこまかと窃盗をしていたのか分かっていません。

 

単にお金を使うことが惜しかったのか、

マットレスやシーツを購入できない程の貧乏暮らしだったのかも

分かっていません。

 

事件後に「ああ私のために。」と妻が感激して男への愛が深まったのか、

「何て愚かで馬鹿なことを。」と男への愛が冷めたのかも

全く分かっていないので何とも言いようがないんですよね。

 

この一件を読んでふと思ったことは、

商取引の場合は、支出側の金額が分かれば、

受け取り側の金額が分かりますが、

人間の行動の善悪については常に単純明快ではないと言うことです。

 

例えば、職を失いその日食べるものを買うお金も尽きてしまい

飢える子供たちのために色々なことをやり尽くし、

最後の最後に弁当を窃盗したような場合。

 

盗まれた側と男の関係だけで見れば、単純明快で男は悪となりますが、

飢えをしのいだ子供達からすれば

私は、男の行動は善とは言い切れませんが悪とも言い切れません。

つまり、一人の男の一つの行動に善と悪が同居することになります。

 

こちらを立てれば、あちらが立たない。

そんな状況に自分が置かれた時に、

自分が悪になることを厭わない強さを備えておきたいですし、

あるいは大岡越前の上のように見事な落し所を見出すだけの

柔軟性と視野を持てる自分でありたいと思う次第です。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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