心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

30年間の逃亡

2022年06月19日 | 雑感・愚見

 

2020年10月15日に、

中国の寧夏回族自治区の警察署に

52歳の男性が自首してきました。

 

 

自首した男性の話によると

30年前の1990年に

友人らとお酒を飲んでいた際に

別の男性グループとの口論が大乱闘に発展。

 

翌朝、現場に戻ってみると

多くの警察車両が止まっているのを見て

乱闘で誰かに大怪我か死亡させたと思い込み、

その日から逃亡生活を決意しました。

 

家族とも連絡を絶ち、各地を転々とする

30年の逃亡生活に疲れ果て自首することに。

 

警察は、事件の記録を調べたところ

男性の名前は、指名手配リストにないどころか、

逮捕状すら出ていませんでした。

 

警察がその事実を男性に伝えると

男性は泣き崩れたそうです。

 

 

男性が泣き崩れたのは、

自分が犯罪者ではなかったとの安堵感からなのか、

自分の愚かさに泣き崩れたのか分かりませんが、

 

その後、男性は家族に連絡を取るも

両親はすでに他界していたようですし

一度しかないない人生の30年間………

 

まあ互いに殴り合った乱闘であるなら

誰かが大怪我か死亡させたと思い込んで

男性も30年間も逃亡生活を続けなかったと思うので

その時の乱闘は、角材や鉄棒等の武器を使用した

喧嘩のレベルを超えて殺し合いのレベルだったとの

自覚はあったと思うんですよね。

 

相手側が先に武器を振り回してきたなんていう

正当防衛的な要素があるのならまた違ってきますが

喧嘩でしかないのなら半分は同情もしますが

半分は、自業自得かなとも思ったりします。

 

仮に30年前の個人のメンツを護るためや

怒りにまかせての乱闘の際に

誰かが大怪我や死亡するようなことがあったら

刑務所に長年服役することになったと思うのですが、

 

本人に長年服役することの覚悟があったのなら

価値観は人それぞれなので乱闘については

他人がとやかく言うことでは無いかと思われますが、

 

しかし、逃亡生活を選択しているのですから

覚悟も何もなくて、その時の感情のままに

行動しただけなのかも知れません。

 

口論から感情が高まり乱闘となったそれに

一度しかない人生の30年間分を費やすだけの

価値があるとは到底思えないんですよね。

 

感情の高ぶりを持続することは出来ないので

落ち着きを取り戻した時に

自分の行動を顧みて

愚かなことをしたと後悔や反省をするも

あの時は、仕方なかった。

自分を止めることは出来なかった。

なんて言い訳や赦しを自分に与えて

自分を擁護しようとすることがあります。

 

でもね。本当のところは、

止めることが出来なかったのではなくて

止めるつもりはなかったんです。

 

正当防衛的な喧嘩で自分達の身を守るためには

止めてはいけない喧嘩だったかも知れませんが、

逃亡しているのですから

後ろめたい気持ちがあったと私は理解するので、

止めることが出来なかったのではなくて

止めるつもりはなかったんです。

 

これまで何度となく書かせて頂いていますが

怒りだけでなく感情が強く発動されて

冷静さが吹っ飛んでしまい

感情に自分を占拠されてしまうことを

受容してしまう恐れのある人は、

そうなる前に何らかの取り組みをすることが

自分自身のためにも大切なことかと思います。

 

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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