日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

見方が違うと正反対になる

2011-11-24 20:48:28 | ビジネス
新聞社のWEBサイトチェックは、仕事上毎日何度かしている。
そうすると、同じことを取り上げているにもかかわらず、違う内容の記事となっている場合がある。
「同じこと」を違う見方で書くと、これほどまで印象や伝わる内容が違うのか!?と思うこともしばしばある。

そして今日、iPhoneについて取り上げた記事がYahooと日経新聞のIT関連誌に掲載されていた。
日経BP:シンクタンクの視点:日本はiPhone不毛の地
Yahooトピックス 東洋経済オンラインiPhone4Sがとどめ、国内携帯端末メーカーの最終章

東洋経済の記事は、「iPhoneが日本の携帯端末メーカーに大打撃を与え、既に国内メーカーは壊滅的状況にある」という内容。
日経BPは「日本ではiPhoneは、受け入れられにくい市場」という内容。
少なくとも、タイトルだけを見れば正反対のコトを書いているように思える。
ただ記事の内容としては日経BPは「アプリケーション」をはじめとする「機能」といった面を中心に書いてあり、一方の東洋経済オンラインは「価格」という視点で書いてある。

その違いが、見出しの違いとなるわけだが、両方の記事を読んで「???」と思ったのだった。
それはスマートフォンが、アプリケーションの充実度だけで購入されるわけでもなく、また価格という点だけ購入されるわけでもない、と感じているからだ。
確かに「価格(利用料)」は、携帯端末(「携帯電話」ではない、というのもポイントだ)の機能やアプリケーションの充実度との関連性が書かれていないからだ。
逆に言えば携帯端末の機能やアプリケーションだけで、スマートフォンを購入しているわけでも、価格が安いからという理由だけでスマートフォンを購入していない、というのがおそらく現在のユーザーの声なのではないだろうか?

なんとなくだが、二つの記事を読んで「実際のユーザーの声が聞こえていない」という気がしたのは、私だけだろうか?