日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

24時間営業って、本当に必要?

2014-09-05 20:54:13 | ビジネス

時々牛丼店やスーパーの24時間営業って必要なのだろうか?と、考えることがある。
確かに今の社会は、誰かが深夜働いていたりしている。
東京などの都市部では、それこそ深夜~明け方まで騒いでいる若者もいるだろう。
その様な人達の為に、24時間営業していなくてはいけないのだろうか?
何より昨今問題になっている「ブラック企業」と呼ばれる企業の多くが、この様な業種で占められている、と言うことを考えると「24時間営業は、ブラック企業の温床」とも言えるのではないだろうか?

おそらく「24時間営業」が、一般的になったのはバブル経済の頃だと思う。
故山口美枝さんが夜遅く「しば漬け食べたい」とつぶやき、セブンイレブンに買いに行き遅い(と言うよりも、深夜近い)食事をする、と言うCMが話題になった頃だと思う。
その頃は、「24時間戦えますか」というキャッチコピーで有名になった栄養ドリンクなども登場し、それこそ「24時間パワフルに活動する」というのが、当たり前の様に言われていたと言う印象がある。

そんな時代を経て、今を見回すと「本当に24時間営業って必要ですか?」と、言いたくなってしまうのだ。
と言うのも、深夜遅くコンビニで買い物をしたり、牛丼店やファミレスで食事をしている人がいるのだろう?と、思ってしまうからだ。
その売上げに対する収益は?と考えると、決して黒字の営業では無い様な気がするのだ。
今日の朝日新聞の「夜に働く」という連載企画では、あるコンビニ店長の様子の記事が掲載されている。
朝日新聞:夜に働く 24時間営業、その裏を知っていますか  ある店長の日々

経営という面だけでは無く、顧客サービスという視点でも本当に必要なサービスなのだろうか?
実際、我が家の近所の某大手スーパーがリニューアルした時は24時間営業だったが、今では夜11時閉店になった。
だからと言って、不便なのか?と言えば不便さは感じない。
おそらく、全国に数多とあるコンビニや牛丼店、スーパーなどは24時間営業をする必要がないのではないだろうか?
例えば、地方で高齢化が進む地域などは、その地域住民のライフスタイルが都市部の若者とは違うと思う。
もっと柔軟性のある「地域に即した営業時間」があっても良いと思うし、赤字を出し続ける経営というのは健全な経営とは言えない。
それだけでは無く、お客さんがいないのに営業する為に使われる「光熱費=エネルギー」という視点から考えれば、検討の余地はあると思う。

顧客サービスも本当の需要を考えなければ、過剰サービスになったり無駄な経費を生むだけだと思う。