日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「栃木」、「姫路」、「豊岡」・・・共通するモノは何?

2014-09-13 20:49:19 | トレンド

このところ、ネットであるものを探している。
探し物をしている時に目に付くのが、「栃木」、「姫路」、「豊岡」という地名。
時々、「東京」とか「岡山」という地名を見つけることもある。
おそらくこの春くらい前までは、この様な地名が表示されていなかったと思うのだが、この夏ぐらいから急に目に付く様になってきた感がある。
それまでは「日本製」という言葉でしか表示されていなかった、と思うのだが・・・。

「なぞなぞ」の様な内容で、申し訳ない。
私が探しているモノが何か、おわかりになっただろうか?
私が探しているモノは、皮革製品。
その中でも、財布やカバンなどだ。
長い間使っていたカバンが、そろそろお役御免・・・と言う状態になりつつ実はカバンを探していたのだ。

少し前までは「イタリア製」と言う言葉を多く見かけたのだが、この夏ぐらいから「イタリア製」と並んで、日本各地の地名を見かける様になってきている。
そして日本各地の地名が付いた皮革製品には、きまって「日本製」という言葉がついている。
鞣しから製品まで、日本国内で行っている、と言うことだ。
皮革の原産地は不明だとしても、日本で鞣し作っていると言うのは、どこか安心感がある。

実はこの「日本製」の流れというのは、2,3年前から出はじめた傾向だ。
アパレルなどの通販サイトをみていると、「安心の日本製」という言葉が目に付く。
中国製に比べると、安価ではないが「安心」と言うトコロに、価値がある。
その「安心」からもう一歩進んだ感のあるのが、この皮革製品の「栃木レザー」とか「姫路レザー」ということになる様に思う。

皮革製品の生産地としての「姫路」というのは、何となくわかる。
何故なら、近くに靴の製造で有名な神戸があるからだ。
「阪神淡路大震災」で一番被害が大きかった「長田地区」は、日本の「ケミカルシューズ」の産地として有名だった。
その意味で、神戸そのものが靴づくりの街だといっても良いと思う。
しかし「栃木」が、皮革の産地だとは知らなかった。
「栃木」産の皮革が、どのような特徴があるのかは知らないが、これまで余り知られていなかった「地場産業」が脚光を浴びる様になってきた、と言うのは生活者の大きな意識変化だと思う。
そして「牛皮革なら栃木産。鹿革なら山梨、木綿素材なら○○」という様に、自分が使いたい素材に合わせて、産地を選び出し自分がデザイン(アイディア)したモノを持つことが、おしゃれだと言う時代がやってくるかも知れない。
それはファッションの分野に止まらず、日用雑貨や家具など「住まい」や「生活全般」にまで、広がっていく可能性がある様かも知れない。