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登山ブームを実感した、御嶽山の噴火

2014-09-27 19:31:01 | 徒然

今日のお昼頃、御嶽山が噴火した。
噴火のニュースにも驚いたが、それ以上に驚いたのは噴火した時登山していた人が、150名以上いたことだ。

毎年、夏登山のシーズンになると登山客の多さが話題になる。
昨年は、富士山が「世界遺産」に登録されたコトもあり、過去にない程の登山客が押し寄せ、ご来光を見る為の登山客のライトが、光の筋となっているという様な記事を読んだ記憶がある。
今年は、通常の登山道から外れたトコロに汚物が沢山捨ててあり、「これでは、世界遺産の登録が取り消されるのでは」ということが、ニュースになった。

おそらく、この「登山ブーム」というのは、ここ10数年のコトだと思う。
確かに「富士山の夏登山。ご来光を拝む為の登山」というのは、以前からあった。
しかし、登山客で登山道が大渋滞となる様な事態となったのは、ここ10年ほどのコト様な気がする。
その背景には、登山道の整備がされある程度のトコロまでクルマで上れる様になったからだろう。
もし、1合目からの登山であれば、大渋滞が起きる程の登山客は押し寄せないと思う。

そして今回の御嶽山の噴火。
考えて見れば、日本は「火山大国」だ。
私が高校生の頃は「死火山・休火山・活火山」という分類があり、「死火山」は既に噴火するコトが無い山、と習った記憶がある。
しかし今はその様な分類はなく、「火山」であればいつかは噴火する、と言う研究がされているようだ。
そう考えると、「登山の帰りに、疲れを癒やす温泉で!」という登山は、噴火の可能性のある山への登山というコトになるし、その様な山々は日本全国至る所にある。

難を逃れた登山客の方は「何の前触れもなく、突然噴火した。アッという間に膝下まで灰が積もり命からがら下山するコトが出来た」と、テレビのニュースのインタビューで答えていた。
7年前、御嶽が噴火したコトなどすっかり忘れ、最近の登山ブームで出掛けた登山客が多かったのかも知れない。
御嶽だけではなく、今年に入り日本各地で火山の活動が活発になってきている様に感じる。

昔の人は、火山を恐れ「神の怒り」と捉えた。
今は、科学的な見地から様々なコトが言われる様になってきたが、それでも人知の及ぶモノでは無いと感じさせる御嶽山の噴火だ。